...毫も省みる所なき者に對しては...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...宜(よろ)しく物質の魔力に溺れむとする内心の状態を省みる可く候...
石川啄木 「渋民村より」
...かの巨大な原動力によつて動かされた驚くべき婦人の地位の変化は婦人が産業の角逐場に入りこんで以来如何に僅少の時日を経過したかを省みる時は誠に驚嘆せざるを得ないのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...さっき思わずカッとして荒い言葉を使った自分を省みると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...贅沢な振舞を省みるであろう...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...お前が、斉彬から、学ぶものも、多いであろうし、斉彬が、お前から、省みることも、多いであろう...
直木三十五 「南国太平記」
...深く省みれば省みるほど自己の無力を歎ぜざるを得ないであろう...
三木清 「親鸞」
...われがわれを省みるといふことは...
三木清 「歴史哲學」
...如来の詞(ことば)は分り切った事ながら各の身に当て省みるべきじゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...沈んでゆく工藝の歴史を省みると...
柳宗悦 「工藝の道」
...今までは離れてそれ等のものを省みる時期ではなく...
柳宗悦 「雑器の美」
...安ものの民器など省みる者はほとんどありませんでした...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...今までは離れてそれらのものを省みる時期ではなく...
柳宗悦 「民藝四十年」
...省みると一国の性情や希願や信仰の凡(すべ)ては...
柳宗悦 「民藝四十年」
...人生の萬波を半にしながら後を省みる時...
吉川英治 「折々の記」
...捨てて省みる者もなかったということです...
吉川英治 「宮本武蔵」
...省みることなんかありゃしませんもの...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...模倣なる語がいかに多くの意味の濃淡を粗雑化し去るかを省みるべきである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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