...「省さん、刈りくらだよ」というような掛け声で十四のおはまに揉(も)み立てられた...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...ところがその当時日本は福建(ふっけん)省の不割譲を約束してあったのも併(あわ)せて罵倒した様な訳で...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...文部省とは何等の関係のない一私人一浮浪人でありました...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...宣伝省は現在の形式における芸術批評を禁止することに決定した...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...夜初更屋内のラヂオに追出されしが行くべき處もなければ市川驛省線の待合室に入り腰掛に時間を空費す...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...そのわからざるは反省の力乏しきもの成功の見込みなき啻(ただ)に文芸の道においてのみならんや...
永井荷風 「小説作法」
...倅は内務省の社寺局へ出て四十円の月給を貰っている...
夏目漱石 「永日小品」
...また内省ができるほどの心機転換の活作用に見参(げんざん)しなかったならば――あらゆる苦痛と...
夏目漱石 「坑夫」
...それでもまだ諸国逓信(ていしん)省は郵便物の托送を頑として鉄造船にたいしては拒みつづけた...
服部之総 「黒船前後」
...どうしても省略することのできない重大な作業であることを...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...三省堂の洋書は殆ど無いに等しい有様となりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...省三 じゃ僕らはどうすればいいんです?舟木 ジッとしているんだね...
三好十郎 「冒した者」
...自分が理解しない事柄は信じられないこととして省いてしまう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...史学への反省私はこれまでにもしばしば...
柳田国男 「故郷七十年」
...書物を著(あらわ)す者が省みなかったというばかりで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...汝南(じょなん)汝陽(じょよう)(河南省・淮河(わいが)上流の北岸)の名門で門下に多数の吏事武将を輩出し...
吉川英治 「三国志」
...穣山(じょうざん)(河北省)の地の利を占めん」と...
吉川英治 「三国志」
...ちと反省してみないか」「これは」逆に...
吉川英治 「私本太平記」
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