...各の思想との間には常に千万の距(へだた)りや矛盾やがあるように思われたり...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...或は盾を貫きてまともに敵の肢體討ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...立場を経ない問題という既念は之と矛盾するではないか...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...技術自身の内部に於ける矛盾を...
戸坂潤 「技術の哲学」
...一切の事物の変化は矛盾によるものだと云うことが出来る...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そして現実界の矛盾は人間的「不安」にまで還元され...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼は自分のうちで相衝突してるたがいに矛盾せる力に駆られながら...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...最も荘厳なる瞬間における人の心の不思議な矛盾さよ! かく語ったコンブフェール自身孤児ではなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分の矛盾などをひどく非難される場合には...
夏目漱石 「こころ」
...もしオイケン自身がこの矛盾のごとく見える生活の両面を親しく体現して...
夏目漱石 「中味と形式」
...右の如く作られたものから作るものへと無限に動き行く絶対矛盾的自己同一の世界は...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...矛盾的自己同一として自己自身を形成する世界は...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...我々はそこに絶対矛盾的自己同一として...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...矛盾的自己同一的論理の個物的自己限定として考えられるのである...
西田幾多郎 「デカルト哲学について」
...涙の流れた顔をゆがめて再び笑う)ヘヘ! おかしいですよ! 矛盾は知ってるんだ...
三好十郎 「冒した者」
...直温は祖父書上の矛盾の大なるものを刪(けづ)り去つたと謂ふも可なる程である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼ら各自の矛盾撞着の中にある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一切の矛盾や不可思議が解けるにつれて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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