...矛盾もまた甚しいと思うだろう...
芥川龍之介 「路上」
...其(そんな)場合には屹度自分の心の矛盾を発見する...
石川啄木 「鳥影」
...矛盾した勝手なまねをする親は...
伊藤野枝 「日記より」
...たとへそれが矛盾に導く際と雖も...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...肉體的矛盾の極めて鮮明な第一印象が何よりもはつきりと思ひ出されるのである...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...それゆえに、存在を欠いている(すなわち或る完全性を欠いている)神(すなわちこの上なく完全な実有)を思惟することは、谷を欠いている山を思惟することと同じく、矛盾である...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...明るみの矛盾を暗い穴へ押し込んで安心している事がないでもない...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...此前後矛盾多し、後世の添加なるべし...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 355プリアミデースの滿月に似たる圓盾ひやうと打つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それは複雑で矛盾だらけの環境と運命のせいで...
徳田秋声 「仮装人物」
...論理は常に一切の矛盾から超越していなければならないわけだが...
戸坂潤 「辞典」
...人の見知らぬ盾(たて)あらば貸し玉え」老人ははたと手を拍(う)つ...
夏目漱石 「薤露行」
...この矛盾がすでに兄さんには苦痛なのでした...
夏目漱石 「行人」
...その点に第二の矛盾があります」「そんな矛盾はたやすく説明できますよ」と...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...モンテーニュは一見これと矛盾する考えを徳についてのべている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...古書の中の史實からその矛盾や疑問をひき出すのもつまりさういふことなのであります...
吉川英治 「折々の記」
...これは一つの矛盾といえよう...
吉川英治 「私本太平記」
...もうその矛盾(むじゅん)を自分に問うている遑(いとま)もなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
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