...些(ちよつ)と校長に流盻(よこめ)を与(く)れた...
石川啄木 「足跡」
...自分は一盻(いちけい)の微笑を彼等に注ぎかけて...
石川啄木 「雲は天才である」
...些(ちよつ)と流盻(ながしめ)を使つて洋裝の二人連を見た...
石川啄木 「散文詩」
...二十(はたち)ばかりの若い芸者を流盻(しりめ)に掛けつつ...
泉鏡花 「歌行燈」
...若い者は勿論爺さん媼さんまでが顧盻(ふりかへ)つて見る...
内田魯庵 「犬物語」
...紅葉は偶(ふ)っと顧盻(ふりむ)いて気が付いたと見えてニッと微笑した...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...顧盻(ふりかえ)って見ると諸方の演説会で見覚えの島田沼南であった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...」と亀井と呼ばれた男は顧盻(ふりかへ)つて較(や)や得意らしき微笑を浮べつ...
内田魯庵 「貧書生」
...」と懸賞小説家は流盻(ながしめ)に冷笑しつ...
内田魯庵 「貧書生」
...樹間(こま)に仄めく夕月の夢見ごこちの流盻(ながしめ)や...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...樹間(こま)に仄(ほの)めく夕月(ゆふづき)の夢見(ゆめみ)ごこちの流盻(ながしめ)や...
薄田淳介 「白羊宮」
...左盻右顧(さけいうこ)したるにもかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...顧盻(こけい)おのずから雄厳にして...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...去るを乗って見たまえとはあまり無慈悲なる一言と怒髪鳥打帽を衝(つい)て猛然とハンドルを握ったまではあっぱれ武者(むしゃ)ぶりたのもしかったがいよいよ鞍(くら)に跨(またが)って顧盻(こけい)勇を示す一段になるとおあつらえ通(どお)りに参らない...
夏目漱石 「自転車日記」
...さも不思議(ふしぎ)さうに自分(じぶん)の肩(かた)を左顧右盻(とみかうみ)してゐました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...『玉耶経』に邪盻(じゃけい)...
南方熊楠 「十二支考」
...衆佇立相盻(あひかへり)みて愕然(がくぜん)一歩も進(すす)むを得ず...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...左右顧盻(こめん)去(さ)るに忍(しの)びず...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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