...また往いて淨法寺畔に相輪塔を見る...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...「それじゃ相輪(そうりんとう)も見ないだろう」と大きな声を出す...
夏目漱石 「虞美人草」
...「相輪た何ですか」と宗近君は阿爺(おやじ)の前で変則の胡坐(あぐら)をかいている...
夏目漱石 「虞美人草」
...「相輪はなかったようだね」と甲野さんは手を膝(ひざ)の上に置いたままである...
夏目漱石 「虞美人草」
...――今話した相輪(そうりんとう)から五十丁も這入(はい)らなければ行かれない」「どうれで知らずに通った訳だな...
夏目漱石 「虞美人草」
...(とう)に相輪(そうりん)と云い...
夏目漱石 「虞美人草」
...緑青(ろくしょう)のふいた相輪(そうりん)の根元に...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...相輪に結びつけたかかり綱伝い...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...ときどき塔の相輪(そうりん)を見上げて...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...松林の上にその塔の相輪だけがいつまでも日に赫(かがや)いていた...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...居士女(こじのじょ)極めて渇仰して明鏡を塔の相輪中に繋(つな)ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...脊伸びをした相輪が星にとどきさうに見えるのや...
室生犀星 「京洛日記」
...相輪を埋めてゐる石苔が笠臺の上から基礎まで...
室生犀星 「京洛日記」
...基礎を二重にした一番高い相輪をいただいてゐるのが...
室生犀星 「京洛日記」
...すぐ浮彫の相輪が芋のやうに立つてゐた...
室生犀星 「京洛日記」
...併しこの石塔の美しい佗びた氣持は相輪にあることは勿論で...
室生犀星 「京洛日記」
...双眼鏡でこの塔の相輪(そうりん)を見上げた...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...塔の高さと実によく釣り合ったこの相輪の頂上には...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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