...彼の相貌には優しさが感じられる...
...確かに二人は相貌が似ている...
...外見だけでなく、相貌の内面も大切だ...
...彼女が相貌を変えたら誰にも分からないだろう...
...その事件の犯人を見た目から相貌が変わっていたと言う目撃者もいた...
...これより前(さき)、相貌堂々として、何等か銅像の揺(ゆる)ぐがごとく、頤(おとがい)に髯(ひげ)長き一個の紳士の、握(にぎり)に銀(しろがね)の色の燦爛(さんらん)たる、太く逞(たくまし)き杖(ステッキ)を支(つ)いて、ナポレオン帽子の庇(ひさし)深く、額に暗き皺(しわ)を刻み、満面に燃(もゆ)るがごとき怒気を含んで、頂の方を仰ぎながら、靴音を沈めて、石段を攀(よ)じて、松の梢(こずえ)に隠れたのがあった...
泉鏡花 「婦系図」
...ある知人の相貌が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...相貌を呈していた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...人間の相貌(そうぼう)などについても...
寺田寅彦 「沓掛より」
...しかし実際には自然の相貌が至るところむしろ驚くべき多様多彩の変化を示していて...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...余情等種々な符号で現わされたものはすべて対象の表層における識閾(しきいき)よりも以下に潜在する真実の相貌(そうぼう)であって...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...科学が呈する相貌の民族的な特色ということと...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...しかし彼の長い蒼白(あおじろ)い相貌(そうぼう)の一微塵(いちみじん)だも動いておらんから...
夏目漱石 「野分」
...いかにも幸福そうに顔を伸ばした相貌で...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...しかるにその裏は千の相貌(そうぼう)を具(そな)えている...
三木清 「人生論ノート」
...有無を言はせず僕の身体は二人の恐ろしい相貌の男に縛られてしまつた...
村山槐多 「殺人行者」
...柏軒の相貌は生前に肖像を画かしめなかつたので...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その兄玄亭が相貌(そうぼう)も才学も人に優れているのを見て...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼の相貌はまさに悪鬼そのままにみえた...
山本周五郎 「風流太平記」
...いよいよ天下大乱の相貌(そうぼう)を呈して来た...
吉川英治 「剣の四君子」
...広言を払って馳け去りましたんで」袁紹は何ともいえぬ相貌(そうぼう)をして聞いていたが...
吉川英治 「三国志」
...著しく対蹠的(たいしょてき)な相貌(そうぼう)を違えていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...北上しようとする颱風のような全軍の相貌と殺気は...
吉川英治 「日本名婦伝」
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