...わたしたちが相聞した話...
...相聞とは、耳打ちで秘密や情報を伝え合うこと...
...彼女が自分の相聞を話してくれた...
...相聞をするときは、他人に聞かれないように注意が必要...
...相聞によって彼女の秘密を知った...
...僕はその時に「越し人」「相聞」等の抒情詩を作り...
芥川龍之介 「遺書」
...段々神事致貪着候由相聞得候...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...僕はその時に「越し人」「相聞」等の抒情詩を作り...
小穴隆一 「二つの繪」
...「老子の最後から二章目の章の終りに、甘其食、美其衣、安其所、楽其俗、隣国相望、鶏犬声相聞、民至老死不相往来という、その消極的無政府の社会が描かれてある...
大杉栄 「獄中記」
...(幸(さき)ありませ)との一句を相聞...
田中英光 「さようなら」
...鶏犬相聞う隣藩すら...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...手を入候事も相聞候――云々」などいふのがある...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...相聞(そうもん)の歌では...
中里介山 「大菩薩峠」
...相聞の歌を繰返す気にもならず...
中里介山 「大菩薩峠」
...猥(みだり)に勅命抔と申触(まうしふら)し在々農民を党類に引入候類も有之哉(これあるや)に相聞き...
中里介山 「大菩薩峠」
...中臣宅守(なかとみのやかもり)と狹野茅上娘子(さぬのちがみのをとめ)との悲戀の相聞のやうなもの――に次から次へと姿を變へながら...
堀辰雄 「若菜の卷など」
...或ひはさう云つた方面に趣味を持つた人達ばかりで(下略)」とある吉井勇先生の近著『相聞居随筆』の「わが回想録」によつて分らう...
正岡容 「大正東京錦絵」
...〈相聞空しく刀環の約あり...
南方熊楠 「十二支考」
...あたかも皇族華冑の遺跡が分からぬうちに乱滅するは結句厄介払いというように相聞こえ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...次に再び巻二相聞歌から数首の歌を挙げて見よう...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...世上之を信用する者多く之ある由相聞え候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...思いがけぬ方から相聞(そうもん)を頂いたりするにつれて...
山本周五郎 「日本婦道記」
...夕されば物念(ものもい)まさる見し人の言問はすさま((ひしさま))面景(おもかげ)にして (巻四、相聞、笠女郎)わがせこは相念(あいも)はずともしきたへの君が枕は夢(いめ)に見えこそ (同、山口女王)吾のみぞ君には恋ふる吾背子が恋ふとふ((といふ))ことは言(こと)のなぐさぞ((くせそ))(同、坂上郎女)こひこひてあへる時だに愛(うるわ)しきことつくしてよ長くと念(も)はば (同)これらはまことに恋の感情の繊鋭な表現である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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