...常に人生の横町許り彷徨(うろつ)いて居る朱雲がかゝる男と相知るの必ずしも不合理でない事もうなづかれる...
石川啄木 「雲は天才である」
...平生相知る間を集めて展観したのだから...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...三十六歳で漱石先生のその風月相知るの額の前にうなだれて自決を告白するあはれさのなかにも...
小穴隆一 「二つの繪」
...我輩は君と相知ること深かりしにはあらねどまた因縁浅しということを得ない...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...驛長とは、相知る仲なれば、不足の賃金の二倍を借りて、それで汽車賃をすましぬ...
大町桂月 「親子遠足の感」
...彼れと相知るに及んで...
坪内逍遙 「斎藤緑雨と内田不知菴」
...私と泉君とは遂に相知る機会がなかつた...
徳田秋聲 「亡鏡花君を語る」
...三 兄弟相知るもっとも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...相手は正当の新婦と相知る場合にも...
二葉亭四迷 「平凡」
...本人はレスパネエ夫人及その娘と相知ること三年に及べり...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...身に誤りのなき事は後日に相知るゝ御事なり...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...九人相知る友をかたらひ...
武者金吉 「地震なまず」
...』かくして彼金子鋭吉と自分とは相知るに至つたのである...
村山槐多 「悪魔の舌」
...」こうして一つ家の老媼と相知ることができ...
室生犀星 「玉章」
...満鉄の図書館を訪うて松崎鶴雄先生と相知る喜びをも得た...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...四ときほど門司にとどまる我船に歌びと秋津(あきつ)三池より来るわが船に門司の小船(をぶね)の漕ぎ寄りぬ別れを惜む友ひとり載せ若きより相知る秋津船に来ぬ仮りの別れも惜しきなるべしこの朝の門司の港のつめたきに秋ごこちして人と別るる肥前なる高田保馬博士の上を...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...相知る人間同士の別れというようなものなどが――この寂(しず)かな昼の大気につつまれた頭の中でしいんと考える対象になる...
吉川英治 「新書太閤記」
...川上三太郎氏らと相知る...
吉川英治 「年譜」
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