...わしは知らなえよう」と相手になる気色(けしき)も見せなかつた...
芥川龍之介 「一塊の土」
...生まれるとから手にかけた予をなつかしがっていると思うてはいつでもその気で相手になる...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...女ながら自分の話相手になるものはおとよのほかにないと信じ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...その相手になる半ぺらでしたよ...
海野十三 「少年探偵長」
...』『相手になるな相手に...
谷譲次 「踊る地平線」
...念のために誰かもう一人相談相手になる先生を呼んでほしい云うてはるよって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こんなものが相手になるかね?」かう私が言ふと...
田山録弥 「一室」
...相手になるものはその気でいなくっちゃいけない...
夏目漱石 「三四郎」
...お前のような肥桶臭(こえおけくさ)い小博奕打(こばくちうち)の相手になる娘(こ)じゃない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この平次が相手になる」「…………」「そのうち三十両は増屋へ返せ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相手になることもないと思って...
久生十蘭 「肌色の月」
...兎(と)にも角(かく)にも一切彼(あ)の男の相手になるな...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...第一相手になる男がないでしょう...
松永延造 「職工と微笑」
...グジャグジャからかわれても相手になるでねえよ...
三好十郎 「鈴が通る」
...うっかりして、相手になると、すぐにらんぼうされるからだ...
山中峯太郎 「小指一本の大試合」
...誰も相手になる者がなく...
山本周五郎 「雨あがる」
...決して相手になるんじゃあねえぞ」「いまになにか起こるな」と万吉は不安そうに云った...
山本周五郎 「さぶ」
...エピクリアンの哲学者が彼の相手になる...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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