...その店の格相応の構造を必要とし...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...土地相応の贅沢(ぜいたく)はすることになる...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...それは身分不相応の行為である...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...それ相応の安慰(あんい)と幸福とはある...
田山花袋 「田舎教師」
...皆相応の距離が設けられてある...
永井荷風 「日和下駄」
...それ相応の都会としての気分が...
中里介山 「大菩薩峠」
...相応の尊敬を払う見地(けんち)を具(そな)えているつもりである...
夏目漱石 「行人」
...之を分類するだに相応の手数はかゝるべし...
夏目漱石 「人生」
...相応の頭もある癖に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...恩義相応の情合(じょうあい)が欠けていたのかも知れない」健三はこうも考えた...
夏目漱石 「道草」
...それ相応の来歴があり...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...駕籠屋は駕籠屋相応のことをしておればいい...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...在監もし長からんには相応の貯蓄も出来て...
福田英子 「妾の半生涯」
...口に言わねど畜生にも相応の人情ありて...
南方熊楠 「十二支考」
...一方には無駄な贅沢(ぜいたく)即ち酒道楽や女道楽に浪費する金銭を節し身分不相応の下駄や帽子に外見(みえ)を張るような事を制して金銭を貯蓄し...
村井弦斎 「食道楽」
...此日野屋すら相応の大賈(たいこ)であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何かそれ相応の文句があったのであろうが...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...そうして分相応の地歩を占めつつ...
夢野久作 「鼻の表現」
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