...七七 仕立屋が手前たちに相応の商売...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...自分はあの時ほど身分不相応の贅沢(ぜいたく)をした事はない...
高浜虚子 「子規居士と余」
...わが分相応のささやかなお礼奉公...
太宰治 「二十世紀旗手」
...――まづこのあたりが山頭火相応の幸福でありませう!三風居・街のひゞきも見おろして母子(オヤコ)の水入らずで淡々居・松に糸瓜も...
種田山頭火 「行乞記」
...私相応の諦観は持っていたけれど...
種田山頭火 「寝床〔扉の言葉〕」
...やがて相応の身分となり幾分の余裕を得て後再(ふたたび)筆を執るも何ぞ遅きにあらんや...
永井荷風 「小説作法」
...近頃ではこれらの書籍を蒐集(しゅうしゅう)しただけでも優(ゆう)に相応の図書館は一杯になるだろうと思われる位である...
夏目漱石 「マードック先生の『日本歴史』」
...あるいは文部省あるいは地方庁なり何んなり相応の官憲等から免状を受けている者を教育家というので...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...またそれ相応の天職もあろう...
新渡戸稲造 「自警録」
...身分不相応の茶代をはずんで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...身分不相応の馳走するなぞ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...されば妾出獄の時は相応の工賃を払い渡され...
福田英子 「妾の半生涯」
...そこで財産所有者が自分にある相応の分け前だけを残し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わたし相応の秩序に従って生きて来たと思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(b)我々はそれぞれ身分相応の楽しみを持っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また相応の支度のかかるものだったことである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ともかくも相応の長い繩がいるであろうのに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...築地川岸へ金水館という旅館を開いたがこれも一時は相応の繁昌...
山本笑月 「明治世相百話」
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