...それに相応する四千年の文明を有し...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...機根の勝れたる時代に相応する教えである...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...ですから花やかなけしきを眺めるよりも淋(さび)しい風物に接する方が慰められ現実の逸楽をむさぼるかわりに過去の逸楽の思い出にふけるのがちょうど相応するようになるのではありますまいか...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...しかしそれらの名前に相応する品物がどこまで同一のものであったかはわからない...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...そうして音楽の場合の一つ一つの音に相応するものがいろいろの物象や感覚の心像...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...同時に夫々が社会的な階級に相応する処のものであった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...下部構造に相応する人間的実践――生産――乃至それが物的体系にまで定着されたもの――生産関係――が...
戸坂潤 「科学論」
...与えられた発展段階に於ける生産関係に相応する処の平均的な人間の平均労働のどれだけが(何時間分が)その商品生産に必要であるかによって...
戸坂潤 「科学論」
...近代の哲学の大勢が何と云っても観念論の課題の外へ出なかったという事実に相応するのであって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...概念のこうした工作過程に相応する機能を...
戸坂潤 「思想としての文学」
...実際の事物に相応するような内容を持った論理を考えれば...
戸坂潤 「辞典」
...その態度に相応するくらいな緊張した気分もあったのですから...
夏目漱石 「こころ」
...非我の世界にこれに相応する形相を発見しもしくは想像する事ができますが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...ところで浄土他力の教が土他力の教が」]末法時に相応する教であるとすれば...
三木清 「親鸞」
...この考え方は近代科学の方法に相応するものである...
三木清 「哲学入門」
...第三のものには主としていはゆる心理小説が相応するともいはれよう...
三木清 「日記と自叙伝」
...または堅苦しい漢字の二つ繋がった名の訓に相応するものでも...
柳田國男 「名字の話」
...住民の多数は実は馬を飼う農夫であるためにこれに相応する支度がちゃんと家の他の部分にはしてある...
柳田国男 「雪国の春」
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