...相州(さうしう)朽木(くちき)上新田(かみしんでん)とかの長島政兵衛(ながしままさべゑ)と云ふ男である...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...相州鎌倉の親戚の方へ向ふのである...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...海を隔てて、相州の山を望む...
大町桂月 「房州紀行」
...相州二の宮の園田男別邸へ写生に行ったり...
高村光太郎 「自作肖像漫談」
...相州さまも、その場に控へて居られましたが、さすがに御賢明の御人物だけあつて、この正しい道理に今は抗すべからずと即座に御観念なさつた御様子で、次郎朝時をただいまより勘当いたすべき旨、未練気もなく将軍家に言上なさいましたので、朝時さまも、あてがはづれて泣きながら駿河国富士郡の片田舎に落ちて行かれた由にございます...
太宰治 「右大臣実朝」
...相州さまのどこから発してゐるのか...
太宰治 「右大臣実朝」
...まいどの事なので相州さまにもそれがわからぬ筈はなく...
太宰治 「右大臣実朝」
...相州さまや入道さま...
太宰治 「右大臣実朝」
...五日、乙巳、天霽、義盛、時兼以下の謀叛の輩の所領美作淡路等の国の守護職、横山庄以下の宗たるの所々、先づ以て之を収公し、勲功の賞に充てらる可しと云々、相州、大官令之を沙汰し申さる、次に侍別当の事、義盛の闕を以て相州に仰せらると云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...十一月の廿七日かに大山(おほやま)の(相州)後(うし)ろの丹波山(たんばやま)の森へ入(はい)つた時などは雪中(せつちう)で野宿同樣な目をした事もある...
塚原蓼洲 「兵馬倥偬の人」
...それから、錵(にえ)と匂(にお)い、それは、あなたにはわかるまいが……銘があるとの話、その銘は何という名か覚えていますか」「小さい時から聞いておりました、国広(くにひろ)の刀だそうでございます」「国広……」「はい」「ただ、国広とだけか」「ええ、国広の二字銘だとか、父が申しておりましたそうで」「ああ、国広か」竜之助にかなりの深い感動を与えたものらしく、刀を二三度振り返してみて、「国広にも新刀と古刀とあるが、これはそのいずれに属するか、相州の国広か、堀河の国広か」とひとり打吟じて、「多分、堀河の国広だろう、ああ、いい物を手に入れた」彼の蒼白(あおじろ)い面(かお)の色が、みるみる真珠の色に変ってゆくと、「堀河の国広というのは、よい刀ですか」「新刀第一だ」その真珠色の面が刀の光とうつり合って、どこかに隠れていた血汐(ちしお)が、音もなく上って来るようで、気のせいか女の鬢(びん)の毛が、風もないのに動いて見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...相州荻野山中の大久保長門守の陣屋が焼打ちされて...
中里介山 「大菩薩峠」
...相州物の相當の品だらうと思ふ」「寅藏とやらも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勘当されて相州厚木(あつぎ)へやられているとも申しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相州足柄(あしがら)山で熊の子と角力を取つて育つたやうな男...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...○南京豆は相州産を良しとす...
村井弦斎 「食道楽」
...相州(そうしゅう)津久井県(つくいけん)と武蔵(むさし)の国の分水嶺でもあります...
吉川英治 「江戸三国志」
...相州(そうしゅう)鎌倉地福寺(かまくらじふくじ)の学僧(がくそう)...
吉川英治 「神州天馬侠」
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