...もしその空気が相対的に流動している場合には相当に強い刺激として感ぜられるというようなことがないとも限らない...
寺田寅彦 「とんびと油揚」
...凡ての運動が必ずしも相対的には見えないから...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...存在は相対的に静止又は運動の状態に於てある(相対性理論)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...之に反して都下の二流新聞は却って相対的に「自由主義」振りを発揮するというような奇観をさえ呈した程である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...相対的に報道の自由を持ち始めたのではないかというような...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...だがそれは常に相対的に止まるのが現実である...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...併し孤立しては夫々が相対的に見える各々の高下関係も...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...私の表現は相対的に行はれるのみだからである...
中原中也 「地上組織」
...しかし相対的には一定の装置についてはを以て各種の結晶が出来る時の過飽和の度合を示すものとすることが出来るのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...第十二章 人生表裏の判断表と裏とは物の存立(そんりつ)条件人生の言葉はとかく相対的になる...
新渡戸稲造 「自警録」
...絶対的にも相対的にも殖えたのである...
服部之総 「黒船前後」
...穀物の価格はわずかに相対的に取るに足らぬほどしか下落せず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...粗生生産物の価値が相対的に低いということである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これからは男性とか女性とかいう風に相対的にものを考えることが少くなりましょう...
宮本百合子 「男が斯うだから女も……は間違い」
...相対的に考えねばならぬ...
矢部貞治 「政治学入門」
...相対的に彼よりよけいに体重を失つていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...それは相互に相対的に引続き同一の価値を保有するであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...穀物を相対的に低廉にし製造品を相対的に高価にするとはいえ...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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