...独り身の相公が増えています...
...この相公との取引はトラブルが多いです...
...相公についての話題を提供してください...
...相公を迎えるために出迎えよう...
...二山縣相公閣下、世には閣下を目して出處進退に巧みなる人なりといふ者あり、我輩も亦閣下が謹愼にして、常に出處進退に注意するの周到なるを信ずれども、獨り閣下が餘りに國家を憂ふるに切なるが爲に、反つて自家の本領に背きて、漫然今日の難局に當りたるは、我輩甚だ閣下の爲に歎惜する所なり、閣下或は國家の急、敢て一身の利害を顧るに遑あらずと言はむ、此の類の言語は、古來往々愛國者の口より聞く所なりと雖も、國家の急は決して斯る單純なる思想の能く濟ふ所に非るを奈何せむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下にして若し其初心を點檢せば、閣下恐らくは一日も現時の位地に晏然たる能はじ、我輩の見る所に依れば閣下は初期議會を切り拔けたる時を以て、正さしく閣下が政治舞臺の千秋樂と爲すべかりき、蓋し初期議會は、我國方に憲法政治の開闢時代に屬し、内外の人、皆半信半疑の眼を以て、政府及議會の行動を凝視したり、現に歐洲の學者中には、憲法政治を以て東洋人種に適せずと論ずるものありしを見るに於て、政府も議會も、當時實に世界の公試驗を受くるの位地に在りたりと謂ふべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、我輩は閣下の尊敬す可き賢人たるを知る、之を知るが故に、我輩は閣下の生涯に汚點少なからむことを望みたり、之れを望みたるが故に、今や其晩節を傷けたるを見て、閣下の爲に惜するの情も亦隨つて切なり、之れを惜するが故に、乃ち忠實に閣下に向て其の處決を勸告す、是れ負傷したる閣下の晩節に對する唯一の臨床療法なればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...七山縣相公閣下、我輩の見る所にては、第十四議會の如きは、我國議會有つて以來最も醜惡の議會なりと斷言せざる可からず、我輩は單に九十三日の期間に於て殆ど其の三分二を休會したる故を以て、直に當期議會を怠慢の議會なりと論ずるものに非ず、是れ最初より政府に盲從するを目的としたる議會に於て亦當然の顯象なればなり、如何に盲從の暗號たる讀會省略説の歡迎せられたるかを見よ、如何に盲從の傳令使たる恒松某が政府の爲に重寶がられたるかを見よ、斯くの如くにして盲從相談の委員會は本會議の議事を奪ひ、斯くの如くにして政府の提案は大抵討論を用ゐずして通過せらる、則ち我輩は二億五千四百萬餘圓の大豫算を提出したる政府の大膽を不思議とも思はず、又此未曾有の巨額に對して、僅に軍事費に於て四十餘萬圓を削減したる議會の柔順なるにも驚かざるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十四山縣相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十五山縣相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、伊藤侯は今日自由黨に擁立せられて直に閣下の内閣に肉薄せざる可し、さりとて閣下は自由黨と提携を絶ちて、果して能く内閣の存立を保ち得可しと信ずる乎、閣下の屬僚は第十五議會を解散するの覺悟を閣下に求めたりといふも、閣下にして若し此の覺悟を以て自由黨の要求を拒絶せば閣下は議院の多數を敵とするのみならずして、閣下に對する伊藤侯の反感も亦必らず此の時を以て事實に現はれむ、何となれば閣下の内閣にして議院の多數を敵とするに至れば、伊藤侯は必らず自ら起つて其の難局を匡救せむとし、以て侯の最も得意なる内閣乘取策を行ふ可ければなり、侯の最も得意なる内閣取乘策とは、他の窮處を見澄まして始めて自ら起つこと是れなり、換言せば侯は水到りて渠自ら成るの機會を待つものなり、故に侯が今日の心事を測れば、閣下の内閣と自由黨とが益々衝突せむことを望み、自由黨が閣下の内閣と提携を絶つに至らむことを望み、而して自由黨が勢ひ侯の命令の下に左右せらるゝに至らむことを望めり、是れ閣下の宜しく領解せざるべからざる事情にあらずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...三十山縣相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...三十一山縣相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...三十二山縣相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下は議会の盲従に依りて、既に二大宿題を解釈し得たり、一は第十三議会に於ける増租案にして、一は第十四議会に於ける衆議院議員選挙法なり、此二大宿題は共に前代内閣の持て余ましたるものたりしに拘らず、閣下の内閣は終に能く議会の協賛を得たり、閣下の得意も亦想ふ可しと為す、而も此れを以て、閣下の内閣極めて鞏固たるの証と信ぜば甚だ誤れり、况むや其の二大宿題の通過の如き、国家の利害より見れば、必ずしも喜ぶ可き成功なりと認む可からざるに於てをや、且つ閣下は内閣組織以来、前代未聞の政治的過失を行へり、顧ふに此の過失は半ば受動的行為に出で、閣下の本意に非るもの多からむ、凡そ人を殺すは罪悪なれども、故殺と謀殺とは、其犯罪の度合に軽重あり、閣下の過失は譬へば故殺罪の如く、始より予備あるの着手に非る可きも、さりとて閣下固より其過失に対する責任をがるゝこと能はず、是れ我輩が閣下の為に深く悲む所なり、但だ我輩は閣下の名誉の為に、閣下が此の過失を重ねて益々其徳を傷けざらんことを望み、誠意誠心を以てこゝに謹で閣下の処決を促がすの公開状を与ふ、閣下願くは我輩が以下篇を累ねて説く所を諒とせよ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...八山県相公閣下、我輩は閣下の議院政略が、市価を有する多数の人頭を買収したる点に於て成功したるを認識す、而して累々たる多数の人頭は、金銭若くば、其他の利益を条件として、争ふて良心を売り、意見を売り、投票を売り、起立を売りたる政治的市場の取引に対し、敢て張胆明目して精厳なる道徳上の批評を加ふるは、我輩寧ろ其の徒爾に属するを知る、さりながら閣下にして自ら其の初心を点検せば、閣下は宜しく漫りに議院政略の成功に誇るべからず、閣下或は議会を盲従せしめたるを以て能く内閣の目的を達したりとせむ、而も事実をいへば閣下の議会に盲従したるもの亦少しとせず、試に閣下の為めに一二の実例を開示せむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...若し夫れ第十四議会に至ては、唯だ愈々出でて愈々奇なりといはむのみ、試に思へ衆議院の或る一派は、閣下の提出したる未曾有の大予算に協賛する代償として、運動費セシメの魂胆より生じたる幾多の建議案を提出し、恰も国庫の空巣覗ひを働くが如きの状あるも、閣下の内閣は一も二もなく之れを迎合したるに非ずや、又宗教法案は閣下の内閣に於ける最大最重の提案にして、欧洲の立憲国に在ては実に内閣の進退に関する大問題なり、而も閣下は此の法案の貴族院に否決せらるゝを見て痛痒の表感なかりしのみならず、曾て之れが通過を計る為に熱心の尽力なく、初めより議会の為すがまゝに盲従するの態度を示したるは何ぞや、相公閣下、議会は唯だ金銭若くは其他の利益を条件として閣下に盲従し、閣下は唯だ内閣の存立を目的として往々定見なき行動に出づること斯くの如し、我輩は閣下の名誉の為めに、閣下が内閣首相たる責任の為に断々然として此の失体を問はざる可からず、况んや閣下の失体は尚ほこゝに止らざるに於てをや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十八山県相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二十山県相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二十一山県相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二十四山県相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...明日その客(すなわち相公)呉に謁す...
南方熊楠 「十二支考」
便利!手書き漢字入力検索