...独り身の相公が増えています...
...この相公との取引はトラブルが多いです...
...相公についての話題を提供してください...
...相公を迎えるために出迎えよう...
...「相公(だんな)...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...「そいつは相公、だめですよ、他の姐姐さんなら、なんとか話を纏めますが、劉さんの方ですと、劉の相公はいっこくですから、杭州の城内の武官の中で、だんだん申しこんでおりますが、しょうちしないのです、それに旦那は旅の方でしょう、とてもだめですよ」老婆はそう言って世高の入れた袖の中の銀子を取りだした...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...相公閣下、閣下にして若し其初心を點檢せば、閣下恐らくは一日も現時の位地に晏然たる能はじ、我輩の見る所に依れば閣下は初期議會を切り拔けたる時を以て、正さしく閣下が政治舞臺の千秋樂と爲すべかりき、蓋し初期議會は、我國方に憲法政治の開闢時代に屬し、内外の人、皆半信半疑の眼を以て、政府及議會の行動を凝視したり、現に歐洲の學者中には、憲法政治を以て東洋人種に適せずと論ずるものありしを見るに於て、政府も議會も、當時實に世界の公試驗を受くるの位地に在りたりと謂ふべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、人生の樂事は自己の天職に忠實なるに在り、閣下曾て日本のモルトケを以て自ら任じたりといふ、而もモルトケは軍人より起りて、軍人に終り、曾て其意を政治上の功名に動かされざりき、是軍事を以て自己の天職なりと信じたればなり、固より我輩は閣下が日本モルトケの自任ありといふを聞て、竊に其の抱負の盛大なるに敬服し、以て伊藤侯が日本ビスマークを自任する意氣と併稱して近代の雙美たるを疑はずと雖も、但だ我輩は閣下が日本モルトケの自任ありて、而もモルトケの如く政治上の功名に淡泊ならざるを甚だ惜むのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...四山縣相公閣下、閣下頃ろ某貴族院議員に對して、余は政治上如何なる困難に遭遇するも、決して自ら骸骨を乞ふが如きの擧には出でず、既に第十四議會も幸ひに無事の通過を得たれば、余は來る第十五期及第十六期の議會までも此の内閣を持續して、百般の政務に改善を加ふる心算なりと語れるを傳ふるものあり、是れ之れを傳ふるものゝ妄に非ずむば、恐らくは閣下の心事を誤解するものゝ臆測ならむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...八山縣相公閣下、我輩は閣下の議院政略が、市價を有する多數の人頭を買收したる點に於て成功したるを認識す、而して累々たる多數の人頭は、金錢若くば、其他の利益を條件として、爭ふて良心を賣り、意見を賣り、投票を賣り、起立を賣りたる政治的市場の取引に對し、敢て張膽明目して精嚴なる道徳上の批評を加ふるは、我輩寧ろ其の徒爾に屬するを知る、さりながら閣下にして自ら其の初心を點檢せば、閣下は宜しく漫りに議院政略の成功に誇るべからず、閣下或は議會を盲從せしめたるを以て能く内閣の目的を達したりとせむ、而も事實をいへば閣下の議會に盲從したるもの亦少しとせず、試に閣下の爲めに一二の實例を開示せむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十九山縣相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二十二山縣相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下の内閣は、議會開設以來最も長期の内閣にして、又議會開設以來最も無能力の内閣と稱せらる、顧ふに閣員悉く無能無力なるに非ず、中には多智多才の人物ありと雖も内閣の基礎頗る薄弱にして内は統一の形全く破れて行政機關の作用大に頽廢し、外は野心ある政治家若くは黨與の爲に牽制せられて、曾て自由手腕を揮ふ能はず、而して閣下は強て内閣を維持せむとして、沒主義沒政見の行動を事とするの外、復た何等の顯著なる成績を擧げたるものなし、閣下の内閣を評するものは曰く現内閣の長期なる所以は、唯だ其の無能無力なるが爲めのみ、能力ある内閣は、彼れが如き姑息にして活動せざる長期の舞臺に耐へざるなりと、言稍々苛刻なりと雖も、亦半面の眞理を道破したるものなり、斯る不名譽なる内閣を維持するは、啻に閣下の利益ならざるのみならず、又決して國家の利益に非ず、閣下乃ち今に於て斷然闕下に伏して骸骨を乞ひ、以て國家の爲めに賢路を開くは是れ豈閣下有終の美を成す所以に非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下は議会の盲従に依りて、既に二大宿題を解釈し得たり、一は第十三議会に於ける増租案にして、一は第十四議会に於ける衆議院議員選挙法なり、此二大宿題は共に前代内閣の持て余ましたるものたりしに拘らず、閣下の内閣は終に能く議会の協賛を得たり、閣下の得意も亦想ふ可しと為す、而も此れを以て、閣下の内閣極めて鞏固たるの証と信ぜば甚だ誤れり、况むや其の二大宿題の通過の如き、国家の利害より見れば、必ずしも喜ぶ可き成功なりと認む可からざるに於てをや、且つ閣下は内閣組織以来、前代未聞の政治的過失を行へり、顧ふに此の過失は半ば受動的行為に出で、閣下の本意に非るもの多からむ、凡そ人を殺すは罪悪なれども、故殺と謀殺とは、其犯罪の度合に軽重あり、閣下の過失は譬へば故殺罪の如く、始より予備あるの着手に非る可きも、さりとて閣下固より其過失に対する責任をがるゝこと能はず、是れ我輩が閣下の為に深く悲む所なり、但だ我輩は閣下の名誉の為に、閣下が此の過失を重ねて益々其徳を傷けざらんことを望み、誠意誠心を以てこゝに謹で閣下の処決を促がすの公開状を与ふ、閣下願くは我輩が以下篇を累ねて説く所を諒とせよ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...四山県相公閣下、閣下頃ろ某貴族院議員に対して、余は政治上如何なる困難に遭遇するも、決して自ら骸骨を乞ふが如きの挙には出でず、既に第十四議会も幸ひに無事の通過を得たれば、余は来る第十五期及第十六期の議会までも此の内閣を持続して、百般の政務に改善を加ふる心算なりと語れるを伝ふるものあり、是れ之れを伝ふるものゝ妄に非ずむば、恐らくは閣下の心事を誤解するものゝ臆測ならむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下は二億五千四百万円の大予算を無難に通過したるを以て十分の欣栄とする所なる可し、政治的営利を事として国民の負担を増加するの建議案を提出する議会は、固より閣下の内閣が提出したる大予算に削減を加ふる理由はある可からず、閣下も亦寧ろ此の弱点を利用せむとしたり、故に国庫の負担を増加する建議案も勉めて之れを迎合し、以て財政上他日の破綻を見るを毫も意とせざるなり、而して是れ実に国家の為めに悲む可きの不幸なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...九山県相公閣下、顧ふに閣下の議院政略は、単に政治道徳上の一問題として後世史家の評論に任かす可き者に非ず、何となれば閣下の議院政略より岔出したる毒泉は、現に閣下の司配せる各部の行政体統をも膿壊せしめたればなり、夫れ議会の腐敗は、主として議会自身の責任に存すといふを得可きも、行政体統の膿壊は、閣下直接に其の責任を負はざる可からず、是れ即ち政治道徳上の一問題に非ずして、直に内閣大臣の実際的責任問題なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十四山県相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、我輩の聞く所に依れば、伊藤侯は改正選挙法通過の後、窃に閣下に向て政府党組織の計画目下に必要なるを説き、暗に此の大任を伊藤侯に委するの内勅を得るの手段を尽さむことを求めたるに、閣下之を肯んぜずして曰く、君にして苟も政党を組織せむとせば則ち君自ら之れを為して可なり、内閣は断じて其の議を賛するを得ずと、此に於て乎伊藤侯は閣下の与に為すあるに足らざるを怒りて、爾来閣下と益々情意の疏通を欠くに至れりと、是れ閣下が伊藤侯の野心測られざるを恐れたるにも由る可しと雖も、一は閣下が強て超然内閣の外観を維持せむとするの謬見より出でたるものに非ずして何ぞや、要するに閣下は現在に於て真の政府党を有せざるのみならず、其の政府党らしきものすらも、日に閣下の内閣と相離れて反つて閣下の死命を制するの政敵たらむとするが如きは、亦豈閣下の宜しく警戒す可き一大危機に非ずと謂はんや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下の閣僚たる清浦曾禰の両氏は、曩きに帝国党の組織に後援を与へ、今も現に其の黒幕として頗る尽力すといふと雖も是れ恐らくは閣下の利益に非らずして寧ろ閣下に禍ひせむ、何となれば是れ徒らに伊藤侯及び自由党の反感を買ふに過ぎざればなり、昨年国民協会の解散するや大岡育造氏は伊藤侯を擁して新政党を組織せむとしたるも、其の計画は佐々元田等の反対に沮まれて行はれざりしのみならず、閣下は清浦曾禰等の閣僚に誤られて帝国党の成立を助け、地方議員選挙の際の如きは、窃かに地方官に向つて、帝国党の候補者には十二分の援助を与よ、其他の政党員に対しては局外中立を守れと内訓して自由党の激昴を招きたるは公然の事実なり、大岡氏は旧国民派中には比較的智慮に富める人物なり、乃ち此般の現状を見て、頗る憤々の情に禁へざるものありしが為に、終に飄然として外国漫遊の客と為り、以て暫らく政変を待つの已むを得ざるに至れり、一の大岡氏を失ひたる如きは、たとひ帝国党を軽重するに足らずとするも、閣下の閣僚にして帝国党と密接の関係あるものは、唯だ清浦、曾禰の両氏のみにして、其他の閣僚は孰れも帝国党の微弱にして頼む可からざるを知り、現に桂子の如きは、寧ろ自由党と深く結托して、之れを利用せむとするの野心あり、西郷侯は頃日帝国党の首領たるを密約すと称せらると雖も、侯は自由党に対しても如何なる密約を為し居るやを知る可からざるに於て、閣下と帝国党との関係は反つて内閣の統一を破るの原因たらむ、閣下果して帝国党を以て頼むに足るの忠僕なりと信ずる乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下今日の計は唯だ断然闕下に拝趨して内閣の総辞職を奏請するに在り、閣下の内閣にして此の挙に出でむか、後に現はる可き内閣は、其の何人に依て組織せらるゝものたるに拘らず、必らず政党を基礎とする内閣なる可きは必然の趨勢なり、但し其の内閣の完全なる政党内閣たるを得るや否やは固より未だ知る可からずと雖も、其の内閣の閣下の内閣よりも進歩したるものなる可きは決して疑ふ可からず、たとひ然らずとするも一変局を経る毎に漸次政党内閣に近づくの動機を促進するものたるに於て我輩は一日も早く閣下をして過渡の時代を善くせしめ、以て閣下の名誉を後昆に垂れむことを望むこと切なり、世に一種の俗論あり曰く、今日は孰れの政党も絶対的多数を有するものなし、現内閣にしてたとひ総辞職を為すことあるも、之れに代りて内閣を組織し得るの準備ある政党は一も之れあることなし、内閣は遽かに更迭せしむ可からず、又更迭せしむるの必要なしと、我輩請ふ其の俗論たる所以を解説せむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下の内閣は、議会開設以来最も長期の内閣にして、又議会開設以来最も無能力の内閣と称せらる、顧ふに閣員悉く無能無力なるに非ず、中には多智多才の人物ありと雖も内閣の基礎頗る薄弱にして内は統一の形全く破れて行政機関の作用大に頽廃し、外は野心ある政治家若くは党与の為に牽制せられて、曾て自由手腕を揮ふ能はず、而して閣下は強て内閣を維持せむとして、没主義没政見の行動を事とするの外、復た何等の顕著なる成績を挙げたるものなし、閣下の内閣を評するものは曰く現内閣の長期なる所以は、唯だ其の無能無力なるが為めのみ、能力ある内閣は、彼れが如き姑息にして活動せざる長期の舞台に耐へざるなりと、言稍々苛刻なりと雖も、亦半面の真理を道破したるものなり、斯る不名誉なる内閣を維持するは、啻に閣下の利益ならざるのみならず、又決して国家の利益に非ず、閣下乃ち今に於て断然闕下に伏して骸骨を乞ひ、以て国家の為めに賢路を開くは是れ豈閣下有終の美を成す所以に非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
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