...独り身の相公が増えています...
...この相公との取引はトラブルが多いです...
...相公についての話題を提供してください...
...相公を迎えるために出迎えよう...
...相公の語、もと像姑(しやうこ)より出づ...
芥川龍之介 「骨董羹」
...昨夜江頭(こうとう)碧波(へきは)を湧かす満船都(すべ)て相公の※(しお)を載す雖然(たとい)羮(こう)を調(ととの)うるの用をなすことを要するも未だ必ずしも羮を調(ととの)うるに許多(おおき)を用いず秋壑はそれを聞いて...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...相公閣下、閣下は議會の盲從に依りて、既に二大宿題を解釋し得たり、一は第十三議會に於ける増租案にして、一は第十四議會に於ける衆議院議員選擧法なり、此二大宿題は共に前代内閣の持て餘ましたるものたりしに拘らず、閣下の内閣は終に能く議會の協贊を得たり、閣下の得意も亦想ふ可しと爲す、而も此れを以て、閣下の内閣極めて鞏固たるの證と信ぜば甚だ誤れり、况むや其の二大宿題の通過の如き、國家の利害より見れば、必ずしも喜ぶ可き成功なりと認む可からざるに於てをや、且つ閣下は内閣組織以來、前代未聞の政治的過失を行へり、顧ふに此の過失は半ば受動的行爲に出で、閣下の本意に非るもの多からむ、凡そ人を殺すは罪惡なれども、故殺と謀殺とは、其犯罪の度合に輕重あり、閣下の過失は譬へば故殺罪の如く、始より豫備あるの着手に非る可きも、さりとて閣下固より其過失に對する責任をがるゝこと能はず、是れ我輩が閣下の爲に深く悲む所なり、但だ我輩は閣下の名譽の爲に、閣下が此の過失を重ねて益々其徳を傷けざらんことを望み、誠意誠心を以てこゝに謹で閣下の處決を促がすの公開状を與ふ、閣下願くは我輩が以下篇を累ねて説く所を諒とせよ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下内閣組織以來屡官紀振肅秩序保持の美辭を使用したり、而も閣下の内閣は、官紀振肅の代りに、官紀大に紊亂したる事實を示し、秩序保持の代りに、秩序頗る壞頽したる證迹を現はしたるは何ぞや、但し此般の事實は既に天下公衆の知悉する所たるに於て、今敢てこゝに之を詳述するの必要を見ずと雖も、我輩は閣下が有名なる謹嚴方正なる風采家たるを尊敬し、而して閣下の内閣が、斯る謹嚴方正なる風采家と背馳するの行動あるを怪事とし、乃ち次に其の大要を擧げて閣下の明鑑を仰がむとす...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下は二億五千四百萬圓の大豫算を無難に通過したるを以て十分の欣榮とする所なる可し、政治的營利を事として國民の負擔を増加するの建議案を提出する議會は、固より閣下の内閣が提出したる大豫算に削減を加ふる理由はある可からず、閣下も亦寧ろ此の弱點を利用せむとしたり、故に國庫の負擔を増加する建議案も勉めて之れを迎合し、以て財政上他日の破綻を見るを毫も意とせざるなり、而して是れ實に國家の爲めに悲む可きの不幸なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...八山縣相公閣下、我輩は閣下の議院政略が、市價を有する多數の人頭を買收したる點に於て成功したるを認識す、而して累々たる多數の人頭は、金錢若くば、其他の利益を條件として、爭ふて良心を賣り、意見を賣り、投票を賣り、起立を賣りたる政治的市場の取引に對し、敢て張膽明目して精嚴なる道徳上の批評を加ふるは、我輩寧ろ其の徒爾に屬するを知る、さりながら閣下にして自ら其の初心を點檢せば、閣下は宜しく漫りに議院政略の成功に誇るべからず、閣下或は議會を盲從せしめたるを以て能く内閣の目的を達したりとせむ、而も事實をいへば閣下の議會に盲從したるもの亦少しとせず、試に閣下の爲めに一二の實例を開示せむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十二山縣相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十五山縣相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二十三山縣相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、今の政黨内閣を難しとするものは、往々辭を絶對的多數の政黨なきに藉ると雖も、實は政黨内閣に反對して藩閥内閣を維持せむとする頑夢者流の俗論にして、彼等は中心實に政黨の支離滅裂して徒らに議會に紛爭するを喜ぶものなり、其國家の利害と人民の禍福とに付て、曾て意を致さゞるものたるは復た疑ふ可からず、夫れ今日の憂は絶對的多數の政黨なきに在らずして、能く大勢を利導して政黨内閣を建設するの一日も速かならざるに在り、伊藤侯にても善し、大隈伯にても善し、今日假りに純然たる政黨内閣を組織し見よ、天下必ず主義政見の異同に依りて二大政黨に分れむ、是れ必然の趨向にして又立憲政治に於ける當然の歸宿なり、嚮きに伊藤侯が大隈板垣兩伯を奏薦したるは、實に此大勢を利導せむと欲する精神に外ならざるなり、我輩は、當時深く侯の光明磊落なる心事に敬服したりと雖も、不幸にして憲政黨の組織餘りに尨大なりしが爲に、權力の集中點未だ定まらざるに早く既に權力平衡の愚論起り、遂に政敵をして乘じて以て内閣破壞の目的を達せしめたり、さりながら當時若し假すに尚ほ數月を以てせば、權力の集中點自然に定まる所あると同時に、政黨の淘汰作用も適當に行はれて、去るものは去り留まるものは留まりて、天下は必ず二大政黨の分有する所となりしや明かなり、故に我輩は憲政黨内閣の瓦解を以て政黨内閣制を否定するの原由なりと信ぜざるも、憲政黨の組織に關しては初より大に遺憾なくむばあらず、何となれば當時憲政黨には第一統一に必要なる首領あらざりしを以てなり、即ち今若し名實兼備の首領ある政黨にして内閣を組織せば、たとひ現に絶對的多數を議會に占むる能はずとするも、其の内閣一たび成立して議會に臨めば、議會必らず之れを歡迎して一大政府黨忽ち出現せむ、或は然らざるも亦必らず絶對的多數の他の政黨によりて内閣を相續せらるるの機運を作らむ、又何ぞ絶對的多數の政黨あるを待て始めて政黨内閣を建設し得可しと謂はんや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十山県相公閣下、閣下の内閣時代に及で、各部の行政機関が頗る荒廃したる事実は、独り我輩内国人の眼中に映ずるのみに止らずして、東京駐在の列国外交官中にも往々帝国政府の不統一無能力を私議する者あり、現に我輩の聞く所に依れば外人居留地に関する登記事項すらも、政府は容易に其処置を施す能はずして時日を遷延し、其他新条約実施上の交渉案件にして、今も尚ほ満足なる解答を得ざるもの多きが為めに、彼等は已むを得ずして当局者以外の勢力家に協議を求むることありといふ、特に私立学校令に付て、文部当局者が外交官の反対の為に左支右吾の行動ありしは、殆ど公然の事実にして、凡て此般の事、其の帝国政府の威信に関するや頗る大なりと謂はざる可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...十四山県相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下の閣僚たる清浦曾禰の両氏は、曩きに帝国党の組織に後援を与へ、今も現に其の黒幕として頗る尽力すといふと雖も是れ恐らくは閣下の利益に非らずして寧ろ閣下に禍ひせむ、何となれば是れ徒らに伊藤侯及び自由党の反感を買ふに過ぎざればなり、昨年国民協会の解散するや大岡育造氏は伊藤侯を擁して新政党を組織せむとしたるも、其の計画は佐々元田等の反対に沮まれて行はれざりしのみならず、閣下は清浦曾禰等の閣僚に誤られて帝国党の成立を助け、地方議員選挙の際の如きは、窃かに地方官に向つて、帝国党の候補者には十二分の援助を与よ、其他の政党員に対しては局外中立を守れと内訓して自由党の激昴を招きたるは公然の事実なり、大岡氏は旧国民派中には比較的智慮に富める人物なり、乃ち此般の現状を見て、頗る憤々の情に禁へざるものありしが為に、終に飄然として外国漫遊の客と為り、以て暫らく政変を待つの已むを得ざるに至れり、一の大岡氏を失ひたる如きは、たとひ帝国党を軽重するに足らずとするも、閣下の閣僚にして帝国党と密接の関係あるものは、唯だ清浦、曾禰の両氏のみにして、其他の閣僚は孰れも帝国党の微弱にして頼む可からざるを知り、現に桂子の如きは、寧ろ自由党と深く結托して、之れを利用せむとするの野心あり、西郷侯は頃日帝国党の首領たるを密約すと称せらると雖も、侯は自由党に対しても如何なる密約を為し居るやを知る可からざるに於て、閣下と帝国党との関係は反つて内閣の統一を破るの原因たらむ、閣下果して帝国党を以て頼むに足るの忠僕なりと信ずる乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、曾て民党に推薦せられて衆議院議長と為り、而も自ら民党の聯合を破りたるものは則ち彼れ星亨氏なり、彼は閣下の内閣に自由党を盲従せしめたるも、今や彼は局面展開の魔術を講じて閣下の内閣を破壊せむとするを見る、是れ彼れに在ては殆んど尋常の事のみ、何ぞ怪むを須いむ、独り我輩の怪む所は一百余の代議士を有する大政党が斯くの如き醜怪なる人物をして擅まに其党規を紊乱せしめて憂へざること是れなり、我輩豈一の星亨氏に重きを置きて区々の言を為すものならむや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...二十八山県相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...相公閣下、閣下の内閣は、議会開設以来最も長期の内閣にして、又議会開設以来最も無能力の内閣と称せらる、顧ふに閣員悉く無能無力なるに非ず、中には多智多才の人物ありと雖も内閣の基礎頗る薄弱にして内は統一の形全く破れて行政機関の作用大に頽廃し、外は野心ある政治家若くは党与の為に牽制せられて、曾て自由手腕を揮ふ能はず、而して閣下は強て内閣を維持せむとして、没主義没政見の行動を事とするの外、復た何等の顕著なる成績を挙げたるものなし、閣下の内閣を評するものは曰く現内閣の長期なる所以は、唯だ其の無能無力なるが為めのみ、能力ある内閣は、彼れが如き姑息にして活動せざる長期の舞台に耐へざるなりと、言稍々苛刻なりと雖も、亦半面の真理を道破したるものなり、斯る不名誉なる内閣を維持するは、啻に閣下の利益ならざるのみならず、又決して国家の利益に非ず、閣下乃ち今に於て断然闕下に伏して骸骨を乞ひ、以て国家の為めに賢路を開くは是れ豈閣下有終の美を成す所以に非ずや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...三十三山県相公閣下...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...こうした純芸術家肌の能静氏の処へ今を時めく宰相公のお納戸組馬廻りの格式を持った翁が恭(うやうや)しく訪問した情景は正に劇的……小説的なものであったろう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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