...子供の直覚は馬鹿にはならぬ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...それがすぐ直覚的に明かに映ったと云うではなく...
田山花袋 「蒲団」
...みな直覚的宗教心を顕彰(けんしょう)するものにあらざるはなし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...直覚明証説(デカルトやE・フッセルル)...
戸坂潤 「科学論」
...いずれも想像力其の他の直覚の本性を有っている点では...
戸坂潤 「思想としての文学」
...家族にあっては例えば二心二体である二人の成員は、一心同体であったり一心二体であったりする、その気持は分析説明の限りではないのであって、全く直覚的に、直接に、そうでなくてはならぬ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その直覚力は、病気のために鋭くなり、また、同様な生活のうちに親愛な母親が耐えていた辛苦を思い出しては、さらに洞察(どうさつ)的になっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生まれつき人の魂を見てとる直覚力をそなえ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...啓介は俄に直覚した...
豊島与志雄 「二つの途」
...了解したというよりむしろ直覚した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...衰えた肉身にひそむ疲れた魂ばかりが直覚し得る声ならざる声である...
永井荷風 「曇天」
...君と僕の間には芸術も糞もないじゃないか」「そりゃそうですけれども私はどうも直覚的にそう思われないんです」「君が直覚的にそう思われなければ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...私は健全ではあるが生活全体の意味や内容をおぼろげに直覚しているだけの単純さで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼等の直覚が鈍っていたとはいえ...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...私は漸(ようや)く私の直覚を信じていいようになったのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...同時に圧力がコレ位しか上らないところを見ると石炭が悪いんだな……とか……どこかに故障があるんだなとかいう直覚が来る...
夢野久作 「焦点を合せる」
...直覚するのだった...
横光利一 「旅愁」
...私は直覚的にSさんは今日(けふ)何か不愉快なことに逢つたに違ひないと思ひました...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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