...とそう直覚したので...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...直覚はたゞちに自然の神秘に入ることが出来るといふ...
田山録弥 「エンジンの響」
...世界に触れる行動的直覚の意識のことなのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...直覚的な暗示や連想を抜きにしては決して働くものではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...いずれも想像力其の他の直覚の本性を有っている点では...
戸坂潤 「思想としての文学」
...自由なる思惟は空間の直観へ結び付くこと(公理)によって空間の直覚に基きつつ之を否定することなくして之を自由に超えることが出来る...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...然れども此の直覚力と観察眼とは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自分の悲しみを彼から察せられてることを直覚して心を動かされた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...引け目を感じないことを与八は直覚する...
中里介山 「大菩薩峠」
...こう云う下卑(げび)た所に直覚の二字を濫用(らんよう)しては済まんが...
夏目漱石 「坑夫」
...それを見越した自分の直覚をとにかく頼もしくまた嬉(うれ)しく思っている...
夏目漱石 「こころ」
...お嬢さんに対して同じような直覚を強く働かせていたのだから...
夏目漱石 「こころ」
...彼が一方では明瞭(めいりょう)な松本の批評に心服しながら、一方では松本の何者なるかをこういう風に考えつつ、自分は頭脳の悪い、直覚の鈍い、世間並以下の人物じゃあるまいかと疑り始めた時、この漠然(ばくぜん)たる松本がまた口を開いた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...姉は僕の顔つきから直覚的に影響を受けたらしい心細さを額に刻(きざ)んで...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...半ば自分の直覚を信用して成立ったこの侮蔑(ぶべつ)の裏には...
夏目漱石 「明暗」
...彼女の心には直覚的にささやくものがあった...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...直覚しているのかも知れない……...
夢野久作 「死後の恋」
...万事駄目だとだけ直覚され...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??