...その直覚の誤謬(ごびゅう)に胚胎(はいたい)したものである...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...我輩も直覚論者であって...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...私のは今日だけは直覚でも何でもない...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...河内介が直覚的に「彼奴(あいつ)だ」と感じたとき...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...想像は、直覚、常識、単なる要求の表面をつゝんでゐる烟霧(えんむ)のやうなものであることを考へなければならない...
田山録弥 「エンジンの響」
...自然科学的直覚能力の秀でた生徒は...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...吾々社会人の日常生活経験に於ける直覚的感覚として機能するものであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この主観的な直覚によって初めて社会的に客観的に共通な判断内容を得るわけである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...私は彼女の全身から直覚的に感じて...
豊島与志雄 「小説中の女」
...了解したというよりむしろ直覚した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...事実はかえって簡単明瞭なものに過ぎないということを直覚して...
中里介山 「大菩薩峠」
...直覚と、行為とが世界を新しくする...
中原中也 「生と歌」
...知識は論理と直覚とが相対立し相媒介することによって成立するのではなく...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...彼の敏感の読者にまで直接「思想の情感」を直覚させるであらうところの装幀――に関して...
萩原朔太郎 「装幀の意義」
...我々はそれを天才の特質であるあの直覚に類似したものと見なすべきだよ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...――まあ、あの騒ぎは! ――彼は、直覚的に、夜廻り役人から、御用の声をあびせかけられている当人は、いまここを退(の)いたばかりの、あの若者であるに相違ないと思うのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...私は漸(ようや)く私の直覚を信じていいようになったのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...かれは少女のふしぎな行動を見て、ははアこれは伊那丸君(いなまるぎみ)を救おうという者だナ、と直覚したが、なにしろ、梅雪の警固(けいご)には、四天王(てんのう)をはじめ、手ごわい旗本(はたもと)や郎党(ろうどう)が百人近くもついているので、あくまで入道(にゅうどう)をゆだんさせるため、奇計をもって咲耶子(さくやこ)を生けどり、なお、心ひそかに、待つ者がくるひまつぶしに、この湖水までおびきよせたのだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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