...我は売人(うりて)にして彼は買人(かいて)なれば直段(ねだん)を定むるは全く彼にあり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...直段(ねだん)は何程(いくら)かと聞くと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...旧冬より直段(ねだん)...
直木三十五 「南国太平記」
...猪口(ちょく)の直段(ねだん)を付け居り申し候...
服部之総 「空罎」
...手軽で美味(おい)しくって直段(ねだん)の安いものというのが大抵な人の注文です...
村井弦斎 「食道楽」
...我邦の婦人は無益な遊び事にかかると時間の長いのや直段の高いのを少しも厭(いと)いません...
村井弦斎 「食道楽」
...五日で食べ終るものはモット砂糖を少くしても構いません」玉江嬢「赤茄子のお料理なんぞは直段(ねだん)が廉(やす)くって何処(どこ)の家でも出来ますからどんなに調法致しましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...この頃はムツの子が沢山取れて直段(ねだん)も廉(やす)いようですがあれなんぞは日本料理にしてあんまり美味しい魚でありません...
村井弦斎 「食道楽」
...お登和嬢漸(ようや)く思案を定め「第四番目は直段(ねだん)の廉(やす)くって味の美味(おいし)い牛の尾のシチューに致しましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...病院では何でも廉(やす)い玉子玉子と言って直段(ねだん)さえ廉ければ上海玉(しゃんはいたま)でも腐りかかった玉子でも何でもお買いなさると...
村井弦斎 「食道楽」
...惜しい事をしましたね」お登和「ロースばかりお使いでは直段が高くって御損(ごそん)です...
村井弦斎 「食道楽」
...僕も昨夜(ゆうべ)章魚(たこ)の柔煮(やわらかに)や薩摩芋(さつまいも)料理を賞翫(しょうがん)したが直段(ねだん)の安い品物を美味く食べるのは実に経済主義だ...
村井弦斎 「食道楽」
...直段が三倍になるとしたら百万円の鶏が五...
村井弦斎 「食道楽」
...それに直段(ねだん)も高いし滅多(めった)には出来ないお料理ですね」お登和「一々鯛をお買いなすってその頭をスープになすってはお高いものになりますけれども...
村井弦斎 「食道楽」
...醤油は一家族の人が毎日口へ入れるものですからよくその直段の高下と品質の善悪を調べておかないと一年中の経済になかなか相違があります...
村井弦斎 「食道楽」
...直段(ねだん)少々上(のぼ)り而(て)も不苦候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...御払直段に而頂戴仕度段奉願上候所...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...直段(ねだん)はわたくしのいふ通りになります...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
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