...最も直接に云へばそれは先生が百八十八囘まで書きかけた「明暗」である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...直接に高声器の中に入れられ...
海野十三 「空襲葬送曲」
...元帥は、私の鋭い質問に対しては、直接には応えず、「白色人種だの有色人種だのという区別を考えることが、既におかしいのである...
海野十三 「地球要塞」
...直接に予算に関係しない...
大隈重信 「外交の方針」
...その上両面とも直接に外界に接しているのだから...
大杉栄 「獄中記」
...残りの死亡者の大きな部分はテムズ川から飲み水をいつでも直接に川から汲んでいた乗組員たちだったことである...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...直接に之より発生したりと説く点に於ては...
高木敏雄 「比較神話学」
...われわれの文化も単にシナから受け取ったばかりでなくインドからも直接に受け取っている事実...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...そうでなく前に述べたように直接にインド人が日本にきて伝えたものも相当ある...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...たとえ矢萩へ直接にではないにせよ...
高見順 「いやな感じ」
...であるからこの批難は直接にはリッケルトに対する批難となることは出来ないが...
戸坂潤 「科学方法論」
...直接には却って夫が映画の一種のスポーツ性に該当しているからなのだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...心理主義は内部の心理を直接に描こうとする...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...直接に描きたいというのである...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...彼は直接に顧炎武の學を傳へては居らぬが...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...我々の行為的自己に対して真に直接に与えられたものというのは...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...これをそぼくな文学と感傷的な文学に関するシラアの論究と直接に比肩させた――の筆者であるグスタアフ・アッシェンバッハは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...斯く交渉することにおいて直接に彼は自己の存在を感性的として把握する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
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