...魂の躍りを直接に胸に覺えることが出來る自分は幸福であつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分身づから直接に建て網の監理をする樣になつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...元帥は、私の鋭い質問に対しては、直接には応えず、「白色人種だの有色人種だのという区別を考えることが、既におかしいのである...
海野十三 「地球要塞」
...日本の探偵読書界は直接に始祖ポーの血筋をうけついでいるのだといってもさしつかえないような気がする...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...神が直接に人間に化するに非ずして...
高木敏雄 「比較神話学」
...ロバート・ボイルも直接に...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...科学の大衆化に正面から・直接に・一次的に・対立するものは寧ろ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...――社会的精神的交通関係によって単に直接に――イデオロギー層を抜きにして――説明を与え得るのは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...無論この分子の利害を直接に代表したものでないことも明らかである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...爾後復た直接に改進党と関係なかりしは固よりいふを待たず其の党勢の思ふほど拡張せざりしは盖し亦是れが為ならずとせんや独り板垣伯は然らず其の自由党に於ける十年一日の如く...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その後は直接には中央と没交渉になつてゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...直接に自然の内奥を窺うような今までの研究の興味には比すべくもなかった...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...それよりも直接に病人の苦楽に関係する問題は家庭の問題である...
正岡子規 「病牀六尺」
...或いは直接にテダの私子...
柳田国男 「海上の道」
...直接に結(ゆ)わえつける習わしがあったらしく...
柳田国男 「海上の道」
...塵は直接に害をせぬまでも...
柳田国男 「木綿以前の事」
...何も直接にお前たちと関係のある話じゃないだろう」「それが大ありなんですよ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...だれよりも直接に...
吉川英治 「新書太閤記」
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