...直接に融和して行く樣におぼえられた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それ故直接に害を蒙っているこの地方の人民は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...直接に『自然』と云ふものに向つて進んだ『自然』の持つた構成なら...
田山録弥 「小説新論」
...そういう夢幻のような映像の中に現われた自分の幼時の姿を現実のこの自分と直接に結びつけて考えることは存外むつかしい...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...読者はむしろ直接に...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...直接に与えられた心理的要素は感覚ではなくて...
戸坂潤 「科学論」
...直接には――間接には何であろうと――...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...直接に實在の觀念と『美』の觀念とを一緒にしたる世界觀...
朝永三十郎 「學究漫録」
...それを直接に文字に書けるわけではなく...
豊島与志雄 「小説集「聖女人像」後記」
...直接に感受することができるからだ...
萩原朔太郎 「宿命」
...人間的主體は共同に入るとともにすでに先づ神を直接に接觸せねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...仮令い直接に身を汚さゞる者あるも...
福沢諭吉 「新女大学」
...怪しげな顔を一目でも直接に王に見せたら...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...直接には寧ろ與へられた史料に結び付きその背後に横たはる存在としての歴史を探り出すのである...
三木清 「歴史哲學」
...直接に見ようと思われる読者のために...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...智能感覚によって直接に会得すべきもの...
柳田國男 「地名の研究」
...直接に燠(おき)の火にその一握(ひとつか)みを押当てて吹いたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...子供の価値感がそれを直接に感得したのであろうか...
和辻哲郎 「茸狩り」
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