...今日でも一寸外へ出れば直に電車か汽車に乗るが...
丘浅次郎 「人類の将来」
...それでも終(しま)ひには素直に元の徳利に納まつた...
薄田泣菫 「茶話」
...」と勝太郎は素直に首肯(うなず)いて...
太宰治 「新釈諸国噺」
...素直に最後までその不思議な主人公について行くことが出来た...
田山録弥 「三月の創作」
...町人共と夷人直に引合致さざるため日本字値段之脇之蘭字をも認めさせ...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...私は自分で知らないまに直にカフェーの中に突進した...
豊島与志雄 「蠱惑」
...家の者たちを率直に感嘆し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...同心が「素直に立去れば...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...線路址(あと)の空地(あきち)が真直に闇をなした彼方のはずれには...
永井荷風 「寺じまの記」
...借金は必ず返す者と二十世紀の今日(こんにち)にもやはり正直に考えるほどの主人がこの講話を真面目に聞くのは当然であろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...素直にして里子に安心をさせてはゐたが...
林芙美子 「瀑布」
...もう東京へ」「…………」素直にうなずいて今松は...
正岡容 「寄席」
...頭は直に曇つて来る...
三島霜川 「平民の娘」
...短かい休息に、とき子は指をもみながらも、胸を張り、姿勢よくして、顔を真直にあげ、雪を見ている...
「今朝の雪」
...自分を偽らずただ正直に書け...
山本周五郎 「さぶ」
...御辺にも、累(るい)を煩(わずら)わしたが、ゆるされい」と、率直に詫び、「――ともあれ、北ノ庄まで落ち行(ゆ)いて、心措(こころお)きなく始末、きれいに、所存(しょぞん)を遂げたいと思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...私も率直に言いましょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...真っ直に、群衆の中を割って歩み続けた...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索