...そう云ふ人達よりはまだ正直な人々の方がどの位尊敬する価値があるかしれない...
伊藤野枝 「貞操に就いての雑感」
...ふたたび降りてきてその悪ふざけで正直な人々を悩ませないようにした方がよかろうと思うのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自然や人間に對する素直な...
太宰治 「津輕地方とチエホフ」
...」此れは全く私の正直な所なのだ...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...松林と砂丘との真直な九十九里ヶ浜を...
豊島与志雄 「月明」
...今彼をしてかくも峻烈(しゅんれつ)に民衆を非難せしめている率直な純真さを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...棒のやうに眞直な街道の兩側には桐の枯木が暫く續いて其下にはぽつ/\立つてる枯菊が切な相にゆらついて居る...
長塚節 「商機」
...感激的教育概念に囚(とらわ)れたる薫化(くんか)がこういう不正直な痩我慢的な人間を作り出したのである...
夏目漱石 「教育と文芸」
...甚だ剛直な性で不正に対しては飽くまでも苛酷...
久生十蘭 「魔都」
...そして私は正直な人間に改まったか?否又しても大きな障碍は持ち来された...
松永延造 「職工と微笑」
...素直な同情は先(せん)から持っていたが...
水上滝太郎 「九月一日」
...正直などということを道義的にしか感じられていないでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...旅行も行ってみたい半分、気億劫半分よ、正直なところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それに人間はまだ実直なのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...至つて正直なる由(よし)なり...
柳田国男 「山の人生」
...恋知らぬ素直なる処女(をとめ)の如(ごと)くにし...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...範綱の正直な考え方とはあべこべだった...
吉川英治 「親鸞」
...(一)道人の書には端的率直な明快さがある...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
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