...御脇差を御直々に...
江見水蔭 「備前天一坊」
...即ちトロツキーが直々にオルグした部分を...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「ファシズムとは何か」
...直々にお下渡しになり...
太宰治 「右大臣実朝」
...そこで翌日から世子にも拝謁して直々に御言葉も給わるし...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...のう、出雲守、そうではないか」五郎右衛門が、こういい終った時「出雲守様へ申し上げます」と、襖の外から、一人が「ただ今、川上様から、お使が参りまして、お目にかかりたいと――」「用向きは!」「是非、直々にと、申されておりますが」出雲守が「暫時」と、いって、立上って、出て行った...
直木三十五 「南国太平記」
...人を使うことも、人を信ずることもかなり厳密なこの大家の主人が、直々に、初対面といってよい与八に対して、こんな言葉を下し置かれるというのは、かなり異例であるということを与八はよく呑込んではいないで、どういうわけかこの主人が、自分に対して特別、好意を持っていてくれるということはよく分るのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...否定された信仰者はあえて動揺もしないで、直々に受取って、「わからないでする信心が本当の信心で、わかってする信心は本当の信心じゃないって、伝道師さんがおっしゃいました」「そんなことがあるものですか」信仰者が、逆らわずに補綴(ほてい)を加えようとするのを、懐疑者は立ちどころにハネ飛ばして、「そんなばかなことがあるものですか、わからないで何の信心ができますか、物の道理がわかって、はじめて信心をする気になるのでしょう、わからないものを信ぜよと言って、信ずることができますか」「いいえ、お嬢様、そこのところが……そこのところが、その何なんです……」何か相当の拠(よ)りどころはあるらしいが、口に上せてはっきりと補うことができない、そこに信仰者の悶(もだ)えがありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今晩は拙者が直々に伴れ歸り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御目付椎名(しひな)近江守樣直々に御檢分のことと相成つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...殿樣から直々に承はりたく存じまして――」平次は疊に手は置きましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私が直々に聽いた話ではないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうか慎重に調べてください」フィールド警部補が直々に聞きに出かけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ヒューバート医師が直々に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...ブランク社長が直々に指示され...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...それでわたしに頼むというのはなんです」「老公に拝謁がねがいたいと存じまして」「あんたが直々にですか」「処士の身でまことに僭越(せんえつ)ですけれども...
山本周五郎 「新潮記」
...直々に奏答しましょう」と...
吉川英治 「三国志」
...ただ「法親王ノ宮へお直々に」とのみいって風の如く立ち去ったのも...
吉川英治 「私本太平記」
...身が直々に会おう』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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