...御案内の通り権現様お直々に賜わりました品ゆえに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...そこで翌日から世子にも拝謁して直々に御言葉も給わるし...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...のう、出雲守、そうではないか」五郎右衛門が、こういい終った時「出雲守様へ申し上げます」と、襖の外から、一人が「ただ今、川上様から、お使が参りまして、お目にかかりたいと――」「用向きは!」「是非、直々にと、申されておりますが」出雲守が「暫時」と、いって、立上って、出て行った...
直木三十五 「南国太平記」
...人を使うことも、人を信ずることもかなり厳密なこの大家の主人が、直々に、初対面といってよい与八に対して、こんな言葉を下し置かれるというのは、かなり異例であるということを与八はよく呑込んではいないで、どういうわけかこの主人が、自分に対して特別、好意を持っていてくれるということはよく分るのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...今晩は拙者が直々に伴れ歸り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家康公から直々に頂戴した御朱印だ」「それだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今日は直々にやつて來たんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先生お直々に教へていたゞいたのである...
平山千代子 「転校」
...どうか慎重に調べてください」フィールド警部補が直々に聞きに出かけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...それでわたしに頼むというのはなんです」「老公に拝謁がねがいたいと存じまして」「あんたが直々にですか」「処士の身でまことに僭越(せんえつ)ですけれども...
山本周五郎 「新潮記」
...孫権から直々にこう問われた...
吉川英治 「三国志」
...直々に奏答しましょう」と...
吉川英治 「三国志」
...赤橋どの」「妹君(いもぎみ)の登子さまを、ぜひ高氏どのに娶(もら)ってほしいと、守時様直々に、この憲房へ、折入ってのおはなしなので」「あの妹君をか...
吉川英治 「私本太平記」
...彼もかつては、一味の“文談会”にも顔を見せ、早くから宮中における、北条討伐の秘謀を知悉(ちしつ)していた一人だが、その章房が、先ごろ、「事、余りにも、御無謀にすぎましょう」と、みかどへ直々に、諫言(かんげん)したものである...
吉川英治 「私本太平記」
...宋朝の天子へ直々に訴え出ましょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...身が直々に会おう』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...もしな、そのおてがみを、直々に、忠平公へ出す折、何ぞ、途中の事どもを、公のお口からたずねられたら、云々(しかじか)の理由(わけ)で、刑部省の獄司、犬養(いぬかい)の善嗣(よしつぐ)に、一夜、たいそう心あたたかな親切によく世話してもろうたと……そこは、お聞えよく、話しておくりゃれ...
吉川英治 「平の将門」
...直々にいわせようと...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??