...直々(じきじき)に...
泉鏡花 「婦系図」
...余(よ)が直々(じきじき)筆をふるって書いておいた」なるほど...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...天子様からお直々(じきじき)に取り立ててくださったこの川島家も卿(おまえ)の代でつぶれッしまいますぞ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...何を、つべこべ、講釈を披(ひろ)げるか? かようの、あやふやな人形を、証拠品などと、大切そうに――」「奇怪なっ、この人形が、あやふやとは?――何が故に、あやふやか? 高の知れた泥人形ゆえに、あやふやと申されるのか? 牧仲太郎でも召捕えて、白状させれば、あやふやでないと、仰せられるのか? 取調べもなされずと、あやふやと断じて、裁許掛の手へも、御廻しにならぬとすれば、御貴殿も、同じ穴の、むじなと見てよろしゅうござるか?」「何?」「仙波、直々、裁許掛へ願い出ることに致そう」名越が、赤い顔をして、仙波へ、振向いた時、七八人の、静かな足音が、広書院の方に近づいて、障子の開く音がした...
直木三十五 「南国太平記」
...伊太夫直々(じきじき)のこの好意に対して...
中里介山 「大菩薩峠」
...別に家光公直々の祈願文を認(したゝ)め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家康公から直々に頂戴した御朱印だ」「それだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...殿樣から直々に承はりたく存じまして――」平次は疊に手は置きましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「予が直々(じきじき)逢ってつかわす」水野越前守には...
野村胡堂 「礫心中」
...どうか慎重に調べてください」フィールド警部補が直々に聞きに出かけた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ヒューバート医師が直々に...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...孫権から直々にこう問われた...
吉川英治 「三国志」
...直々に奏答しましょう」と...
吉川英治 「三国志」
...よって、維貞どのをお召返しあって、直々、おきき取りあそばすなれば」「まあ、待て」高時は、思案に時を費やしてから、やっとのこと、首を振った...
吉川英治 「私本太平記」
...常盤殿直々(じきじき)に...
吉川英治 「私本太平記」
...家康様直々(じきじき)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...直々(じきじき)...
吉川英治 「新書太閤記」
...相国(しょうこく)へ直々(じきじき)に...
吉川英治 「親鸞」
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