...眞正なる内省は無鐵砲と盲動との正反對である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...さうして無鐵砲と盲動とによつて始めて得られるやうな僥倖は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...また霊を離れた一つの肉の盲動でもない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...こなごなにする盲動が...
太宰治 「古典風」
...盲動と屈従とを強(し)いられて来た彼女の心に...
徳田秋声 「あらくれ」
...物欲の盛んな今までの盲動的生活に堪えられないような気もした...
徳田秋声 「黴」
...いら立った確信、たけり立った熱誠、いきり立った憤怒、抑圧されたる戦闘的本能、奮激してる若々しい勇気、勇ましい盲動、好奇心、変化好き、意外好み、新しい芝居の広告を見たがり劇場で舞台裏の柝(き)の音を喜ぶような感情、また漠然(ばくぜん)たる憎悪(ぞうお)、怨恨(えんこん)、落胆、すべて失敗を運命の罪に帰せんとする虚栄、また不快、空想、四方絶壁のうちに閉ざされたる野心、また崩壊によって何かの結果を望む者、なお最下層にあっては、火に燃えやすい泥炭(でいたん)ともいうべき下層の群集、それらがすなわち暴動の要素である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...何事に限らずその時々の場合に従って何の思慮もなく盲動するのがつまりこの女の性情である...
永井荷風 「ひかげの花」
...自暴(やけ)の盲動的勇気としか見えなかった...
中里介山 「生前身後の事」
...「当代、意気に生きているものは近藤勇だ、彼は鬼ではない、男児の生命たる意気に生きている男だ、彼を鬼と見る奴は眼のない奴だ、天下は盲(めくら)千人の世の中だ、やあ失敬失敬、君に当てつけて言ったわけではないから、悪くとってくれるなよ」と、ここに斎藤もわずかに余裕を得て、いささか弁解に落つるの変通を示すことができたのは、眼のない奴とか、盲千人とか言ったが、偶然にも、最初から、前にいて神妙な聞き役となって、自分が昂奮しても昂奮せず、悲憤しても悲憤せず、最初の通りに、唐金(からかね)の獅噛火鉢(しがみひばち)の縁に両肱(りょうひじ)を置いて、岩永左衛門が阿古屋の琴を聞いている時と同様の姿勢を崩さない当の談敵(はなしがたき)が、眼前に眼をなくしていることに、ふいと気がついたものだから失笑し、たあいなく釈明に落ちてしまったが、また猛然として気焔が盛り返して来て、「それはまだいい方なのだ、一層下等な奴になると、彼が金銭のために働いている、利禄に目がくらんで盲動しとる――」またしても目前、盲動と言い、差合いが眼前にあることに今度は気がつかず、躍起となって、近藤のために多々益々(たたますます)弁ずるという次第であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...その盲動に立ち至るまでの経過は...
夏目漱石 「坑夫」
...生み出すための盲動である...
三好十郎 「恐怖の季節」
...盲動はデスペレイトだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...悪口ずきの我々はなおこれを盲動と評せんとしている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...默してゐる水の不斷の盲動と...
吉江喬松 「霧の旅」
...ただ盲動を誡め合ひながら立つてゐたが...
吉川英治 「折々の記」
...時に逆らう盲動は...
吉川英治 「三国志」
...「魏軍の盲動近し」と覚(さと)るや...
吉川英治 「三国志」
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