...彼女は目高な人で、いつも高級ブランドの服を着ている...
...目高に物を見ると、本当に良いものが見つかるかもしれない...
...目高な価格設定が原因で、その店舗は閉店に追い込まれた...
...彼は目高く夢を語ったが、実現するには遠すぎるように思えた...
...この商品は目高い値段がついているが、その分の価値はある...
...涙も水洟も目高(めだか)の泳いでゐる淡水(まみづ)のやうに味が無かつた...
薄田泣菫 「茶話」
...風ふく日の餅がふくれあがり・水田も春の目高なら泳いでゐる・眼は見えないでも孫とは遊べるおばあさんの日なた・もう春風の蛙がいつぴきとんできた・夕ざれはひそかに一人を寝せてをく・山から暮れておもたく背負うてもどる三月十日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...目高が幾疋となく泳いでゐた...
田山録弥 「百日紅」
...周平は目高から眼を離して...
豊島与志雄 「反抗」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...目高をすくうような網か...
野村胡堂 「青い眼鏡」
...前ぶれ通り、存分に野暮ったい四十五六の武家、羽織の紐(ひも)を観世縒(かんぜより)で括(くく)って、山の入った袴(はかま)、折目高の羽織が、少し羊羹色(ようかんいろ)になっていようという、典型的な御用人です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身のこなしが輕捷(けいせふ)で折目高な物の言ひ樣をしますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あんなところに目高がゐるよ...
原民喜 「焔」
...茶棒縞の仙台平(せんだいひら)の袴を折目高につけ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...何か入組んだことでもあるのじゃありませんか」折目高(おりめだか)に袴を穿いた...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...「目高アア、金魚イ」売声のまくらで落語家がよくやるハタと人足絶えた旧東京の日盛りの街々をおもはせてなつかしい...
正岡容 「下町歳事記」
...こんな瘠せた銹(さ)び釘みたいなやつは目高の屑みたいだ...
室生犀星 「渚」
...そこに目高と金魚の遠近が人類とむすびついて来る...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...目高なんかと桁(けた)違いだわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...目高はちんちくりんで間に合わないし...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...」緋目高(ひめだか)鉢のなかの活溌(くわつぱつ)な緋目高(ひめだか)よ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...庭の盥(たらひ)に子供らの飼ふ緋目高(ひめだか)は生湯(なまゆ)の水に浮き上がり...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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