...太刀の目釘を叮嚀に潤(しめ)しますと...
芥川龍之介 「邪宗門」
...目釘の三部から成り...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それが済むと目釘(めくぎ)に注意して寝床に就(つ)いた...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...其の機(はずみ)に刀の目釘が折れて...
田中貢太郎 「魔王物語」
...この教訓を忘れては、父の子でないぞ」「はい」「すぐに立とう、勘定を申しつけい」「母上に、一度お逢いなされましては」「たわけたことを申すな」八郎太は、床の間に立ててあった太刀を取って、目釘を調べ、中身を見て「生れて初めて人を斬るか、斬られるか――こうして、じっと見ていると、この刃の表に、地獄の図が現れて来るように思える」刀を膝の上に立てて、刃の平をいつまでも眺めていた...
直木三十五 「南国太平記」
...そして、刀を抜いて、目釘をしめした...
直木三十五 「南国太平記」
...愛刀志津三郎の目釘(めくぎ)は湿(しめ)されていた...
中里介山 「大菩薩峠」
...目釘を忘れたのが不思議だと思ったよ――鍔や柄があっては...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「目釘の穴に長い紐が付いているから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...槍の目釘の穴には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「目釘の穴に長い紐が附いて居るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大刀の目釘に潤(しめ)しをくれながらそれへ出て来た...
吉川英治 「剣難女難」
...大刀の目釘に熱い潤(しめ)りをくれて...
吉川英治 「剣難女難」
...いつか送り狼の如く刀の目釘をしめしながら...
吉川英治 「剣難女難」
...ここに刀の目釘を湿して待つ者ありとも知らずに...
吉川英治 「剣難女難」
...そろそろ刀の目釘(めくぎ)を改め...
吉川英治 「剣難女難」
...目釘(めくぎ)を湿(しめ)していておくんなさいね」「心配(しんぺい)するな」笑いながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...目釘が折れて刀身(なかみ)はどこかに落してしまったのであろう...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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