...太刀の目釘を叮嚀に潤(しめ)しますと...
芥川龍之介 「邪宗門」
...煙草入をさし刀の目釘をしめして待っていた...
田中貢太郎 「鍛冶の母」
...其の機(はずみ)に刀の目釘が折れて...
田中貢太郎 「魔王物語」
...六――戸板を嵌めて目釘で留めた――七...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...刀の目釘の象嵌に鉛を流しこんで...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...よくお調べなすって」七兵衛は目釘を外して...
中里介山 「大菩薩峠」
...「目釘(めくぎ)がない」目釘のない刃を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...槍の目釘の穴には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「目釘の穴に長い紐が附いて居るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目釘を打つところまでやってもらわないと...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...重ねて目釘(めくぎ)を打った切石が試験的に敷いてあるのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...鐘を釣った目釘を抜きけれど人知れず...
南方熊楠 「十二支考」
...世代から世代へ渡る橋桁は人間の心のその光で目釘をうたれ鏤められていることを彼等は遂に見失わなかったのだ...
宮本百合子 「彼等は絶望しなかった」
...いつか送り狼の如く刀の目釘をしめしながら...
吉川英治 「剣難女難」
...ここに刀の目釘を湿して待つ者ありとも知らずに...
吉川英治 「剣難女難」
...そろそろ刀の目釘(めくぎ)を改め...
吉川英治 「剣難女難」
...目釘(めくぎ)をしめして待ちかまえていたのに...
吉川英治 「松のや露八」
...目釘が折れて刀身(なかみ)はどこかに落してしまったのであろう...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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