...彼女は彼を目送った...
...私は電車を目送した...
...恋人が飛行機に乗って別の国に行くのを目送るのは悲しい...
...父が車で私たちを家まで目送りに来た...
...彼は私が去るのを目送ってくれた...
...大井はその後姿(うしろすがた)を目送しながら...
芥川龍之介 「路上」
...『さて田圃道を独り帰るに、道すがら、之を見る者は、皆目送して、「鯉なり鯉なり、好き猟(りょう)なり」と、口々に賞讃するにぞ、却つて得意に之を振り廻したれば、哀れ罪なき鯉は、予の名誉心の犠牲に供せられて、嘸(さぞ)眩暈(めんけん)したらんと思ひたりし...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...暫らくは涙ぐましく俥の跡を目送(みおく)ったが...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...末の子は何とも辨へず不思議さうに目送した...
高濱虚子 「續俳諧師」
...私はその少女のやがて向うの岨道(そばみち)をたどりつつあるのを静かに目送した...
高浜虚子 「別府温泉」
...おだやかにお笑ひになりながら御目送あそばして...
太宰治 「右大臣実朝」
...村の娘達は皆な目をつてかれを目送した...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...彼雑木山の一本檜から横に折れて影の消ゆるまで目送(もくそう)した人も少くはなかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...主人は白を抱き上げて八幡下に立って遙(はるか)に目送して居る主婦に最後の告別をさせた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ちとお遊びにいらッしゃいよ」華美(はで)なるカシミールのショールと紅(くれない)のリボンかけし垂髪(おさげ)とはるかに上等室に消ゆるを目送して...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...またひとしきり煙に和して勢いよく立ち上る火花の行くえを目送(みおく)れば...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...路端(みちばた)の人はそれを何か不可思議のものでもあるかのように目送(もくそう)した...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...黙って書生の後姿を目送(もくそう)した...
夏目漱石 「明暗」
...立って行く叔母の後姿(うしろすがた)を彼女がぼんやり目送(もくそう)していると...
夏目漱石 「明暗」
...今将(まさ)に坂の半腹(ちゅうと)の植木屋へ這入ろうとする令嬢の後姿を目送(みおく)ッて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...はかばかしく御父法皇を目送あそばすこともおできにならず...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...山人が我々を目送したという話もおりおり聞く...
柳田国男 「山の人生」
...さうして街街の支那人の私達を目送する様子が何となく不気味であつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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