...目覚めて窓の戸、おしあけ庭の面見やれば、色つきそめし叢、咲乱れし千草不残にも野分にふき乱され「つらぬき留めぬ玉ぞちりける」...
上田敏 「月」
...五十七年の間目覚めざりしと云う説話を記す...
高木敏雄 「比較神話学」
...やがてはっとしたように物思いから目覚め...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...夢想に沈んでる子供の心に目覚めてきた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし、しばらくの狂乱の時期の過ぎたあとには、歴史家としての彼が、目覚めてきた...
中島敦 「李陵」
...目覚めた私を置きざりにした...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集≪学校時代の詩≫」
...あなたは特殊の広い深い想像の世界……いや詩の世界に目覚めた...
野口米次郎 「能楽論」
...誰もほつと一息ついて痛ましい詩の恍惚境から目覚めるの感があるであらう...
野口米次郎 「能楽論」
...目覚めて見れば、これはまたにわかに活況を呈し、頬の色さえ橙色(だいだいいろ)となったタヌが立っていて、次のような計画をコン吉にもらすのであった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ハムレットの意識の目覚め……正覚は夜中から朝までの間であったろうと思われるふしがあります...
久生十蘭 「ハムレット」
...突然目覚めると、一人の男が化粧台の前で鏡に映る自分自身の姿を凝視していた...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...流れの湿りが早めに草の根を目覚めさせてゐると思はれたので...
水野葉舟 「かたくり」
...新たに目覚めた人としての燃えるような意図と共に...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...翌朝目覚めたる彼は自分の留めるのもきかず無言のまゝで出て行つた...
村山槐多 「殺人行者」
...社会の惰眠は目覚めることなくして終るであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...正樹ちゃんがお目覚めで...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...鴉(からす)の声にも目覚めずにすごしたら大変だから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...私は今現在と同じくらいはっきりと目覚めていましたが...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??