...唇の目立つて赤いのが...
芥川龍之介 「地獄変」
...さうして僕の心が高きに行かうとすればするほど此二つのものゝ矛盾が――從つて又ジンリヒ・エローテイツシユの興味そのものが益目立つて來るのはやむを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...周囲の景色の中での目立つ特徴をなすお城によって...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...何にもこれと云つて目立つた点は無いし...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...もっとも同じ名で呼ぶ物の間の相違が目立つ場合には...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...漲(みなぎ)つた灯りを吸うてゐるやうに目立つて見えた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...全篇を通じて目立つことは...
戸坂潤 「読書法」
...別に目立つほどでもないが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...妙に虚勢を張つた所の目立つ・貧しさばかりである...
中島敦 「環礁」
...冨子の方がかへつて目立つてゐた...
林芙美子 「瀑布」
...わたしたちの様子はわたしたちの仲間だけで派手に目立つような化粧のしかたになつて来る...
林芙美子 「淪落」
...そんな様子が目立つのはなによりも...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...私はいつもの通り――何の目立つた變化もなく...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...作品としては“Le Centaure”と“La Bacchante”の二篇の散文詩が目立つてゐる他は...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...赤錆(あかさ)びたトタン張りの小舎(こや)が点在して色のさめた洗濯物やボロ蒲団(ぶとん)など乾してあるのが哀れに目立つ戦災風景だつた...
宮地嘉六 「老残」
...紅の鎧という人目立つ備え立てで征野を疾駆していたことは...
吉川英治 「三国志」
...その武者振りでは目立つな」「こうしていよう」そこらに落ちていた馬の腹帯らしい古布を...
吉川英治 「新書太閤記」
...それが目立つとすればわしにも到らぬ点がある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??