...その中でも殊に一つ目立つて凄じく見えるのは...
芥川龍之介 「地獄變」
...店先に紙障子の目立つ様な...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...目立つてよい意に赤ら孃子を修飾するのだろう...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...西方三四里の外に、東京市あれど、目立つは、たゞ凌雲閣と幾百の煙突が吐く烟と也...
大町桂月 「國府臺」
...全体として何処にも目立つようなところが無く地味で...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...ひどく目立つ事でもございますから...
太宰治 「右大臣実朝」
...その無骨な容貌だけでも目立つのに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...数多の奇行が目立つので...
戸坂潤 「社会時評」
...妙に虚勢を張つた所の目立つ・貧しさばかりである...
中島敦 「環礁」
...非常に線の強さが目立つ...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...一番目立つ三人は――たぶん...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...親指のあたりの脱肉が目立つてゐた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...目立つのがいやだった...
山川方夫 「愛のごとく」
...松の巨木に囲まれた万延寺裏手の墓地外れに一際目立つ「蔵元家(や)先祖代々之墓」と彫った巨石(おおいし)が立っているのが...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...ひと朝ごとに土壤の植物が芽を伸ばし山の色まで變化してゆく――中でも目立つのが筍から若竹になつてゆく――あの育ちである...
吉川英治 「折々の記」
...濃い眉毛と、高い隆鼻が、横顔では、よけい目立つ...
吉川英治 「私本太平記」
...くっきりと一際目立つに違いないと思われるほど...
蘭郁二郎 「植物人間」
...だからこれほど目立つ記録さえも孔子の死に関するものとは見られなかったのである...
和辻哲郎 「孔子」
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