...めっきり延びた垣添(かきぞ)いの桐(きり)の木とが目立つばかりだった...
有島武郎 「或る女」
...西方三四里の外に、東京市あれど、目立つは、たゞ凌雲閣と幾百の煙突が吐く烟と也...
大町桂月 「國府臺」
...初産のためか下腹部のふくらみはさう目立つほどではなかつたが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...しないで下さい』とやつぱり目立つ事を好まぬと見えて言下に斷りました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...他の一種の洋装が目立つのである...
豊島与志雄 「風俗時評」
...すぐ目立つように例の毛皮ずくめの貴婦人の写真がかかっているのを見た...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...腹が目立つようになってからは...
火野葦平 「花と龍」
...万事にグリゴーリイ・グリゴーリエッチのゐないことが目立つた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...私はいつもの通り――何の目立つた變化もなく...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...夜会服に外套の目立つ姿を晒(さら)した...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ストランドとテムズ川のエンバンクメント地区で一番目立つド派手なホテル...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...阿父は道具立てばかりが依然として艶々しい独り舞台で腕組をしてゐるのが目立つた...
牧野信一 「熱海線私語」
...文明諸国民の商業がこれをより低級な社会段階ほど目立つことを妨げるとはいえ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...四辺(あたり)の見物の中では目立つ自分が身なりに名さえ知ったからには又の日を期すもよかろうとそのまま其処(そこ)を立去りました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...何か心に目立つものをうけとれば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ことに目立つて新らしく立派に見えた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...あくまで人目立つのを避けていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...著しく目立つ現象として...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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