...いやに目立って坐っているという新奇な光景を...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...ひどく目立って来るものだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...けれどもその虫のよい考えがあまり目立っても具合いが悪いので...
太宰治 「風の便り」
...ひとり目立っていけないのですものね...
太宰治 「リイズ」
...――編物をしながら一際(きわ)目立って立っていた例の一人の婦人は...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...顔もいつとなく目立ってやせて...
寺田寅彦 「子猫」
...その頻度は目立って増して来る...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...楓も目立って多い...
外村繁 「澪標」
...銚子の白い肌が目立っていた...
豊島与志雄 「常識」
...齢をとって、少し気が短くなっていたし、道中の疲れも、前年より出ていたし、江戸の邸とちがって、鹿児島のこの邸は、少しずつ好みのちがった――何んとなく、落ちつかぬところがあったし、それから、女中、近習が、目立って、動作に気が利かなかったし――そういった小さいことと、久し振りの拝謁者を、一々引見したから起ってきた、神経的な疲労もあったし――そして、それよりも、もっと、斉興の気持を悪くし、憤らせたことは、斉彬贔屓の人々の多いことと、お由羅を軽蔑した眼で見る人の多いこと、それから、何よりも第一に、自分を隠居させて、斉彬を立てようとしている人間の多いことであった...
直木三十五 「南国太平記」
...そのころ慈善事業で目立っていたペトロ・バプチスタ神父たち六人の西洋人のほか...
永井隆 「この子を残して」
...中学に入ってから目立って身体の弱くなった彼は...
中島敦 「狼疾記」
...目立ってその座蒲団がピカピカ汚(よご)れて来るのが苦痛であった...
林芙美子 「清貧の書」
...今年はそれが目立って増えた...
横光利一 「旅愁」
...殊に一際目立って華手な...
横光利一 「旅愁」
...目立ってきたのもぜひなかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...がそれと共に土人の勇敢な態度も目立って来た...
和辻哲郎 「鎖国」
...わたくし自身もこの言い回しが著しく目立って来たことには気づいていたが...
和辻哲郎 「露伴先生の思い出」
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