...二人は時々その木戸をぬけて目立たないように...
有島武郎 「或る女」
...そして目立たないように帆村のそばをはなれて...
海野十三 「怪星ガン」
...目立つ人間と目立たない人間とそれぞれの持ち前に従って本分を尽しているのだ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...御覧の通り余り目立たないようになって参りましたし...
谷崎潤一郎 「細雪」
...また別の町ではあまり目立たないところもある...
寺田寅彦 「破片」
...あまり目立たない方がいいよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...近所に目立たないようにと都合してあるのだったが...
徳田秋声 「縮図」
...殆んど目立たないほどでありました...
豊島与志雄 「立札」
...古ぼけた目立たない支那服の徐和が...
豊島与志雄 「碑文」
...あまり目立たない色の手拭か風呂敷を首に捲いて面をつつんでいることであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つ一つの能力の優秀(ゆうしゅう)さが全然目立たないほど...
中島敦 「弟子」
...しょいあげの色彩も目立たない...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...日本人が少々ウロついても目立たない...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...他の樹立のかげになりながら一本の山茶花がいくつかの目立たないやうな花をこつそり簇がらせてゐるのだつた……それから私がそのジユリイの墓の傍らに落ちてゐるその小さな莟を指さして...
堀辰雄 「生者と死者」
...ひっそり目立たない場所ですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...目立たないようにと苦心しながら屡々(しばしば)外出した...
「海流」
...どう言うのかね? どこと言ってチットも目立たない人間だが――春子 でもあの人のことを思いだすと...
三好十郎 「樹氷」
...訳者もなるたけ目立たないように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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