...目的もなく唯藻掻いてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ただ何となく目的もなく果て知らぬ密林に歩をすすめているに過ぎなかった...
梅崎春生 「日の果て」
...N市へは何の目的もなく...
江戸川乱歩 「鬼」
...そうでなく何の目的もなくブラリと散歩に出たりすると...
高見順 「如何なる星の下に」
...何と云(い)う目的もなく...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...目的もなく体を動かすのは力の浪費であるとし...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「土色の顔」
...これもなんらの目的もなく柳原の土手の方へ向った時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...広い座敷を右左に目的もなく往ったり来たりした...
夏目漱石 「行人」
...何の意味もなく目的もなく...
萩原朔太郎 「宿命」
...明日からは何の目的もなく...
林芙美子 「雨」
...「目的もなく歩いてゐるのよ」「それは好都合だ...
林芙美子 「浮雲」
...目的もなく歩いてゐたのだ」二人は何時の間にか腕を組んで歩いてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...目的もなく歩き出したが...
林芙美子 「浮雲」
...何の目的もなくふわりふわり飛んでゐる許りで...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...明らかに目的もなく途方(とはう)に暮れて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...かうして毎日何の目的もなく豚のお尻をなぐり廻ることによつて...
三好達治 「測量船拾遺」
...かれ自身何の目的もなく...
室生犀星 「幻影の都市」
...人間の怒りや、獸の怒りは疲れが來て、速かに消えてしまふ――理由もなく、目的もなく、生の如く、死の如く不思議な無生物の怒りは、長く、長く忍ばなければならない...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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