...目新しいフモールの發見に得意になつてゐられる人は幸福である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ごく小さな事でも目新しい事件の起こる事のみが待ち設けられていた...
有島武郎 「或る女」
...絶えず何か目新しい冒険を求めているような倉地にとっては...
有島武郎 「或る女」
...なにも目新しいものは見つからなかったらしい...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...すべて米国式に思い切って目新しい...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...修道僧には目新しい経験であつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...その間に感じたことは、実に目新しい、実に甘美(かんび)なものだった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...南国の海べに近く生(お)い立った自分にはみんな目新しいもののように思われるのであった...
寺田寅彦 「沓掛より」
...いくらでも目新しい所を見つけ出すから...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...毒を巧みに飲ませることなど犯罪史においては目新しいことでもない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...私は錦町からの帰途桜田御門(さくらだごもん)の方へ廻ったり九段(くだん)の方へ出たりいろいろ遠廻りをして目新しい町を通って見るのが面白くてならなかった...
永井荷風 「日和下駄」
...「有レ朋自二遠方一来亦不レ楽乎」別に目新しいことでも何でもない...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...女は容色の衰へをかくす為に目新しい扮装(ふんさう)をさがして移つてあるく...
平出修 「畜生道」
...なんという目新しい事実であろう...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...まるきりいつもとちがったように目新しい雪の日の眺めは...
「今朝の雪」
...今日まで見慣れた民藝品も目新しい民藝品なのです...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...そのほか目新しい細工沢山...
山本笑月 「明治世相百話」
...何か目新しいことはなかった?」「晩飯は食ってきた...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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