...勇士は霜の気勢(けはい)を知るとさ――たださえ目敏(めざと)い老人(としより)が...
泉鏡花 「歌行燈」
...若殿は目敏く手古奈が家には...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...目敏(めざと)く見つけて出てくる...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...目敏(めざと)く読みとった...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...み吉野の水ならぬ誰(た)が子目敏(めざと)きふるまひぞ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...その男は目敏(めさと)く自分の両側を見渡した...
薄田泣菫 「茶話」
...目敏(めざと)い将軍家は直ぐにそれに気が注(つ)いたが...
薄田泣菫 「茶話」
...勘次(かんじ)は一日(にち)の仕事(しごと)を畢(を)へて歸(かへ)つて來(き)ては目敏(めざと)く卯平(うへい)の茶碗(ちやわん)を見(み)て不審(ふしん)に思(おも)つて桶(をけ)の蓋(ふた)をとつて見(み)た...
長塚節 「土」
...「痛(いて)えのか」おつぎは目敏(めざと)くそれを見(み)て心(こゝろ)もとなげにいつた...
長塚節 「土」
...目敏(めざと)い母も昨日(きのう)の汽車の疲が出たせいか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...目敏(めざと)いのが自慢の私が知らない筈はありません」番頭は妙な事を言ひ出します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目敏(めざと)いのが自慢の私が知らないはずはありません」番頭は妙な事を言い出します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尤も年が若いから私もあまり目敏(めざと)い方ではないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...肘(ひじ)をどうなすって? 怪我をなすっていらっしゃるじゃァありませんか」折江は目敏(めざと)く...
松本泰 「秘められたる挿話」
...母さまが窓(まど)から目敏(めざと)く見付(みつ)けて出て行かれました...
宮沢賢治 「雁の童子」
...男が承諾するかどうかを目敏(めざと)く読んだ...
室生犀星 「香爐を盗む」
...いつも目敏(めざと)くマユミを監視して...
夢野久作 「巡査辞職」
...目敏(めざと)い新聞記者連に取り巻かれそうになりましたので...
夢野久作 「霊感!」
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