...僕等はやむを得ず大銀杏を目当てにもう一度横みちへはいって行った...
芥川龍之介 「年末の一日」
...われわれを嚇すことを目当てにやったものに...
海野十三 「地球要塞」
...祝祭日とかにて平日に倍する客のある事を目当てに手広く設計する事は絶対にしてはいけません...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...おおかた十五も年上の老い女房(にょうぼう)をわずかの持参金を目当てにもらい...
太宰治 「新釈諸国噺」
...財産を目当てに母と結婚した...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...ひきを目当てに結婚したのとはわけが違います――わたしは金持で...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...その足ですぐ根岸の大川屋の寮を目当てに行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...首筋の赤い痣を隠すことを知らないとはどういうわけだ」「なるほどね」「痣なんか目当てに捜しちゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何を目当てにして生きて行くんだ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...その機会を目当てに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...石狩場所を目当てにして募られた漁夫のうちにいた一人であった...
本庄陸男 「石狩川」
...何を目当てに余分な精力をつかい...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...それを目当てに種を撒くために存在するものの如く言い伝えているが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...浅草田甫の酉の町吉原を目当てにした参詣の大群年中行事の酉(とり)の市(まち)...
山本笑月 「明治世相百話」
...なにしろ目の出る時を目当てに博奕をやるには金がいる...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...大きな松の樹を目当てに見付けてはいつて行つた...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...小石の積んだのを目当てに行きせえすりぁ大丈夫だ...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...「猪口才(ちょこざい)な」と、玄蕃は体(たい)を開いて、閃光を目当てに、グッと腕頸(うでくび)を掴んだ...
吉川英治 「剣難女難」
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