...僕等はやむを得ず大銀杏を目当てにもう一度横みちへはいって行った...
芥川龍之介 「年末の一日」
...われわれを嚇すことを目当てにやったものに...
海野十三 「地球要塞」
...この事件を目当てに傭(やと)われたようなものであったから...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...向うにチラチラする幽かなる光を目当てに社殿の裏へ近づくと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...おおかた十五も年上の老い女房(にょうぼう)をわずかの持参金を目当てにもらい...
太宰治 「新釈諸国噺」
...宅へ始めて尋ねて来る人にはこの風呂屋の高い煙突を目当てにして来るように教えるとわかりが早い...
寺田寅彦 「柿の種」
...目前の利用のみを目当てにするような...
寺田寅彦 「鑢屑」
...彼がそれを目当てに骨折って自分の苦痛を見てもらおうとしている公衆も...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...増収だけを目当てに不安定品種を選ぶからである...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...一体何を目当てに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰を目当てに縛りようはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ここを目当てに絞られるでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...首筋の赤い痣を隠すことを知らないとはどういうわけだ」「なるほどね」「痣なんか目当てに捜しちゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...君の部下はいったい何を目当てに我が輩を捕らえようというんだ...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...その機会を目当てに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...それを目当てに西洋人は名誉や誠実や...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...それから私のことを目当てにして当てこすったもので...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...小石の積んだのを目当てに行きせえすりぁ大丈夫だ...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
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