...過って蒲鉾(かまぼこ)と目刺を買ったより一層の愚じゃ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...お茶の土瓶まで……目刺を串ごと...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...寝込(ねごみ)の御飯をさらって死人焼で目刺を――だって...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...死因が単純明瞭で一目刺殺である事は疑いない事実と判定された為め...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...目刺(めざし)を焼いて簡単な昼食をすませて...
太宰治 「十二月八日」
...烏賊(いか)と目刺を買うより他は無い...
太宰治 「十二月八日」
...目刺、二十銭...
太宰治 「十二月八日」
...目刺鰯の束を焼いたようになった黒焦げの死体で埋まっていた...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...・※虫の言葉・蟇の春今日の買物酒三合 七十五銭昆布巻 十八銭酢 五銭大大根 十六銭目刺 十五銭水仙 三銭ハガキ 十銭バツト 九銭二月十四日曇――晴...
種田山頭火 「松山日記」
...今日の買物五十銭 ハガキ切手五十銭 番茶壱円三十銭 酒二十銭 醤油弐十四銭 目刺三十銭 削節九十銭 米二十三銭 麦一円八十銭 木炭十七銭 大根おろし十四銭 カメリヤ六銭 葱壱円 米代返金二十五銭 グリコ進物三十銭 理髪四銭 湯銭十六銭 醤油壺二十八銭 いろ/\この買物を見よ!三月廿四日晴...
種田山頭火 「松山日記」
...鯛(たい)も売れれば目刺(めざし)も売れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...いま目刺を持って来るにしたところで...
中里介山 「大菩薩峠」
...飯も目刺も口をつけられずに残されている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...目刺(めざ)しの燒けるうちに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...或る晩例の目刺の一疋(ぴき)になって寝ているお金が...
森鴎外 「心中」
...忘れちまえ」佃煮(つくだに)と目刺の焼いたのと...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...人々の頭を目刺のように貫き通した公式が行儀よく死体を並べてしまう...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...「離せっ」と目刺魚(めざし)みたいに振廻しているのもある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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