...過って蒲鉾(かまぼこ)と目刺を買ったより一層の愚じゃ...
泉鏡花 「悪獣篇」
...寝込(ねごみ)の御飯をさらって死人焼で目刺を――だって...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...目刺(めざし)を焼いて簡単な昼食をすませて...
太宰治 「十二月八日」
...目刺、二十銭...
太宰治 「十二月八日」
...目刺鰯の束を焼いたようになった黒焦げの死体で埋まっていた...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...ほんにめづらしい晩酌! といつても目刺をさかなに焼酎をちびりちびりすゝつたのに過ぎないが...
種田山頭火 「道中記」
...鯛(たい)も売れれば目刺(めざし)も売れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...目刺にしてみたところが容易なもんじゃねえんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...強いて目刺を焼こうともしません...
中里介山 「大菩薩峠」
...飯も目刺も口をつけられずに残されている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...目刺(めざ)しの燒けるうちに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目刺しと煮豆の境界では...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...目刺(めざし)を焼く...
火野葦平 「花と龍」
...目刺(めざし)を並べたように寝ることになっていた...
森鴎外 「心中」
...忘れちまえ」佃煮(つくだに)と目刺の焼いたのと...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...人々の頭を目刺のように貫き通した公式が行儀よく死体を並べてしまう...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...馬車の外へ蛙(かえる)の目刺(めざし)みたいにブラ下がった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...「離せっ」と目刺魚(めざし)みたいに振廻しているのもある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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