...お茶の土瓶まで……目刺を串ごと...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...寝込(ねごみ)の御飯をさらって死人焼で目刺を――だって...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...死因が単純明瞭で一目刺殺である事は疑いない事実と判定された為め...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...蒼海(そうかい)の色尚(なお)存す目刺(めざし)かな春雨のくらくなりゆき極まりぬ木(こ)の芽(め)雨(あめ)又病むときく加餐(かさん)せよ四月二十八日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「六百句」
...目刺(めざし)を焼いて簡単な昼食をすませて...
太宰治 「十二月八日」
...ほんにめづらしい晩酌! といつても目刺をさかなに焼酎をちびりちびりすゝつたのに過ぎないが...
種田山頭火 「道中記」
...今日の買物五十銭 ハガキ切手五十銭 番茶壱円三十銭 酒二十銭 醤油弐十四銭 目刺三十銭 削節九十銭 米二十三銭 麦一円八十銭 木炭十七銭 大根おろし十四銭 カメリヤ六銭 葱壱円 米代返金二十五銭 グリコ進物三十銭 理髪四銭 湯銭十六銭 醤油壺二十八銭 いろ/\この買物を見よ!三月廿四日晴...
種田山頭火 「松山日記」
...目刺を大相場で買い込んで来たんだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...強いて目刺を焼こうともしません...
中里介山 「大菩薩峠」
...飯も目刺も口をつけられずに残されている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...目刺しならびに並んだ八人の子供というものは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...目刺(めざし)を焼く...
火野葦平 「花と龍」
...目刺(めざし)を並べたように寝ることになっていた...
森鴎外 「心中」
...忘れちまえ」佃煮(つくだに)と目刺の焼いたのと...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...それも目刺し一尾だってんだから...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...人々の頭を目刺のように貫き通した公式が行儀よく死体を並べてしまう...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...馬車の外へ蛙(かえる)の目刺(めざし)みたいにブラ下がった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...「離せっ」と目刺魚(めざし)みたいに振廻しているのもある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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