...それは恰(あたか)も目に見えない毒物のやうに...
芥川龍之介 「枯野抄」
...あたかも目に見えない波濤のように...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...目に見えない湿気が上からちぎれて落ちて来る...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...その運動は目に見えない位に微細である...
アルチバシェッフ M. Artzibaschew 森鴎外訳 「罪人」
...その一つが生命を与へられたと云ふこと丈けでも私たちの目に見えない微妙な何物も持つてゐる与へられたこの命にまつはる運命と云ふものを思ひます...
伊藤野枝 「私信」
...目に見えない派手な空気を何処かに漂はせてゐる事実を感じないわけにはゆかなかつた...
犬養健 「朧夜」
...目に見えない力をつけていると思います...
上村松園 「想い出」
...しかしさっぱり目に見えない」山岸中尉はついに手さぐりで...
海野十三 「宇宙戦隊」
...急に目に見えないもののために...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...目に見えないように動いた...
海野十三 「第五氷河期」
...目に見えないやつとひとりずもうをとってみせたこと...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...目に見えない人影がうろついている...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...その目に見えない中心になったのが...
中井正一 「組織としての図書館へ」
...この東洋的と云ふ目に見えない空氣ばかりである...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...目に見えないあの暴君タイプのお嬢様の圧力が...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして目に見えない損はいくらしても解らなかった...
夏目漱石 「道草」
...彼の進攻を阻止せんとする目に見えない敵をあまりにもあっけなく討ち取ったせいで彼は無謀になり...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...目に見えない憤りの炎が立っている...
吉川英治 「新書太閤記」
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