...おとよさんとおはまの風はたしかに人目にとまるのである...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...そうでもあろう、春木少年が踏みつけていったすぐあとのことだから、気をつけて探せば、すぐ目にとまる...
海野十三 「少年探偵長」
...これらが目にとまる主立ったものである...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 海野十三訳 「まだらのひも」
...溪谷をかこむ山々に樹木ひとつなく目にとまるのは無惨な枯木だった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...要するに元禄年間は俳諧史の最も明るいページであってその中に松尾芭蕉という大きな活字が特に人目にとまるということだけ御記憶なしておけばいいのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...庭に出ると苺(いちご)の花が目にとまる...
太宰治 「女生徒」
...半裸体で遊んでいる子供の姿が目にとまる...
原民喜 「美しき死の岸に」
...近所の人々の目にとまる恐れなしには...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...我々の目にとまるのは...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...旅の間に動いている人間らしい目付の溌剌とした輝きが快く目にとまるようになった...
宮本百合子 「映画」
...中宮はすぐれた源氏の美貌がお目にとまるにつけても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...立つ霧を隔てて草花の姿のいろいろと美しく見える中にはかない朝顔の混じっているのが特に目にとまる気がした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「御母堂さまのお目にとまるのじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...お目にとまる美女もあらばと思って――八州の内から選りすぐった美姫も何人か...
吉川英治 「平の将門」
...周馬が断崖へ垂らしておいた一本の綱が目にとまる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...私はふと同室の寝台に乱雑に投げ出された女物の革手袋と粋な持物の下の花模様の部屋靴が私の目にとまるのであった...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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