...八木君目ざめる話は...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...目ざめるばかり美しい黒天使とは...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...何だか真つ黒な眠りから目ざめるやうな気持で...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...7.子供達の自己意識が目ざめると同時に...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...そして別の種類の生き物がそこで自然の意味を説き明かすために目ざめるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...翌朝目ざめるとひどい吹き降りだった...
田畑修一郎 「石ころ路」
...その日が來ると皇帝は目ざめるのださうだ...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...バルバロッサは目ざめるだらうか...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...一アルプス連峰の容姿の目ざめるような美しさにいきなり打たれたのは...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...ほんのちょっとのあいだ目ざめる役所一流の尊大さを滑稽に爆発させるときだけである...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...――しかし、彼は遂にその憎惡にも死に遲れるほどいたく年老いて、或日、目ざめる、彼が誤つて自分はそんな人間だと信じ切つてゐたものから本當の自分自身に目ざめる...
堀辰雄 「夏の手紙」
...小学教育の偽瞞に目ざめる動機は「万兵衛は悪いと思います」という子供のイデオロギー的な言葉よりさきに...
宮本百合子 「一連の非プロレタリア的作品」
...目ざめるとすぐ枕元の地獄の絵を見て女はねむたげな様子もなくさえた笑声を家中にひびかせた...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...いづみ子は次第に目ざめる深い女の心でひとしおそのことをつよく感じ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこへ静かに目ざめるような派手な扮装をした女が膝をついた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...目ざめるのは翌日の午後おそくで...
山川方夫 「愛のごとく」
...そしてこういう目ざめる生命の発生と分裂と鼓動のさ中にあり...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...唐錦の鉢の木帯を背高に結んだ目ざめるような姿が...
吉川英治 「剣難女難」
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