...遅効性のある薬は、効き目が出るのに時間がかかるけれども、長い時間効果が持続する...
...何かいい目が出る...
田中貢太郎 「春心」
...佳い目が出るのかい」揉あげの松山はいい気もちに酔っていた...
田中貢太郎 「春心」
...「佳い目が出る、おい、松山、佳い目が出る、俺(おいら)はそんなことは知らねえや、ぜんたいそりゃ何だい」「知らねえ、佳い目ってことを知らない」右の手で何か揮(ふ)るような恰好(かっこう)をして、「これを知らねえのか」「知るものかい、俺は堅気(かたぎ)の商人(あきんど)だ」「堅気の商人だ、何の商人だ」「そりゃあ、その」云えないので、「何でもいいや」「それ、みな、云えないだろう」「ふざけるない、おい、おめえは、俺(おいら)が、後暗(うしろぐら)いことでもやってると思ってるのか」松山はまた何か揮(ふ)るような恰好をした...
田中貢太郎 「春心」
...今日はわっしどもの目が出る日なんでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...いったいこれからがんりきはどっちへ振向いたら目が出るんでございましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...加わった当座は多少の目が出ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...その目が出るという一種の信仰は...
中谷宇吉郎 「心霊現象と科学」
...総理大臣の読書という題目が出るたびごとに新聞に雑誌に...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...すこしばかり目が出ると...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...またその通り目が出るじゃないか...
久生十蘭 「黒い手帳」
...伏せると壺皿に入れた時出ていた裏目が出る...
久生十蘭 「魔都」
...二四六の丁目が出る...
久生十蘭 「魔都」
...今度はいい目が出る(ノーボデイ・ノウ・ハウ・ラッキィ・ユー・アール)」なんていうお定(きま)りをべらべらやる合間に...
久生十蘭 「魔都」
...より目が出る蓋然性が高いと誰しも断定し...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...みんながみんないゝ目が出るとは限らないさ...
正宗白鳥 「玉の輿」
...良い目が出ると仏に上るという仕組で...
山本笑月 「明治世相百話」
...とかく皮肉な賽(さい)コロの裏目が出る...
吉川英治 「新・水滸伝」
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