...私にはとても目あてがないが...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...義雄の目あては假り橋の方ではなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その捜査の第一番の目あてであったダイヤモンド入りの箱は...
海野十三 「骸骨館」
...それを目あてに、救助作業がはじまったのだ...
海野十三 「怪星ガン」
...磁石もなにももたぬ原地人たちは、星を目あてに、えいえいとこえをそろえて漕ぎゆくのだった...
海野十三 「太平洋魔城」
...あるいは些少の金利を目あてに支払いを延期するなど...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...直助は『藪の内』と書いた提燈を目あてにしていたので...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...」彼がさう思つて目あての家の方へ道を曲らうとした時道端の納屋の後ろから突然ぬつと一人の男が現はれた...
長與善郎 「青銅の基督」
...窓の油障子に映つた影法師目あてに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこを目あてに生きてゆけばいいのか見当がつかない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...どうも私のいる林を目あてに近づいて来るらしい...
堀辰雄 「三つの挿話」
...雪之丞の懸念は、ただ、目あての人が、夜の渡世――うまく今夜、うちにいてくれればいいということだけだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その「金を目あて」の芝居は...
三好十郎 「俳優への手紙」
...兵庫くずしの姿を目あてに...
吉川英治 「江戸三国志」
...身の落着きの目あてのある者は...
吉川英治 「三国志」
...お伽(とぎ)よりも目あてはそれだ」「わかっています」小宰相は...
吉川英治 「私本太平記」
...それぞれの旗幟(きし)と組頭の行くを目あてに...
吉川英治 「新書太閤記」
...その二人の影を目あてとして...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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