...人のふところを目あてばかりにして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それを目あてに、あるいていきますと、やがて、林のようなところをぬけて、ひろい場所に出ました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...日暮里(にっぽり)や品川(しながわ)のステイションなぞを目あてにうつッていくのです...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...或はそのことだけを目あての話だったのかも知れない...
豊島与志雄 「自由人」
...そのくせ一つものを目あてにしていたのだと言うことをさとった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...目あての切通しは通行不能ということになった...
久生十蘭 「新西遊記」
...次がお目あて不二洋子の「親子仁義」...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...爺やたちは全然収入の目あても無くなった訣(わけ)ですから...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...たゞ私が財物を目あてに貪婪の未練をもつてゐる者でもあるかのやうに誤解してゐたが...
牧野信一 「剥製」
...わしは目あてに近づいてゆく...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...吉村 そうでない! 初めより目あては私だ...
三好十郎 「斬られの仙太」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...そんな月を目あてにして...
柳田国男 「年中行事覚書」
...やつらの目あても夜光の短刀にある」「じゃ...
吉川英治 「江戸三国志」
...「髯の長いのを目あてに捜してもだめです...
吉川英治 「三国志」
...洛内の灯を目あてに急ぎ帰って来たものらしく...
吉川英治 「私本太平記」
...雲のすきに目あてとせよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...もちろん峠を通る旅人だけが目あてのもの...
吉川英治 「新・水滸伝」
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