...この縁談には彼女のあずかり知らぬ財産目あての理由があった...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...手や帽子の出ているのを目あてに...
石川欣一 「山を思う」
...目あてとする事はしらず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...舞台の裏で働いてゐる人達を目あてにしてそれよりも亦更に果敢(はかな)い渡世をしてゐるものが大勢出入をしてゐる...
永井荷風 「勲章」
...女角力の美人のおくらを目あてに「娘一人に聟八人」のお好みをつけたというのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...全然その通りにならなくともとにかくそれを目あてとして行くのであります...
夏目漱石 「教育と文芸」
...どこを目あてに生きてゆけばいいのか見当がつかない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それほどの勉強の目あてだったひとは...
久生十蘭 「だいこん」
...今夜何處へ泊つたものやらまだ目あてのない旅行者で自分があることに誰からも氣づかれまいと思つて……...
堀辰雄 「旅の繪」
...目あての餅はすげなく彼らの頭上をとんで行った...
本庄陸男 「石狩川」
...荒れ寺を目あてにして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...民衆一体の仕合わせを目あてにしてやっているちゅうのは嘘でなかっぺえな――支那の奴等も目醒めて来たんだない」目醒めて来たとは...
宮本百合子 「北へ行く」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...陽も心細くうすずく彼方(あなた)の中の峠の茶屋を目あてに...
吉川英治 「江戸三国志」
...余り目あてにし過ぎたため...
吉川英治 「黒田如水」
...それぞれの旗幟(きし)と組頭の行くを目あてに...
吉川英治 「新書太閤記」
...急にその灯を目あてに走って行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その日を目あてに精錬していた...
吉川英治 「松のや露八」
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