...一つとして目あてなく動揺しないものはない中に...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...手や帽子の出ているのを目あてに...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...屏風の中を目あてに刺しとおした...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...道玄坂には花柳界を目あてのちょっとした小料理屋が沢山ある...
谷崎潤一郎 「細雪」
...しかし科学者の多くはそれを目あてに不休の努力を続けている...
寺田寅彦 「春六題」
...石を投げ込んで鯛を取ろうというような目あてですね」「でも弁信さんは別物よ...
中里介山 「大菩薩峠」
...すつぽんでも龜(かめ)の子でも縛られちや可哀想ぢやありませんか」「さう/\お松の繩を解いてやるのが目あてだつたね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...千々子さまはアタリの意外な大きさに仰天して、夜も寝つけぬくらいに昂奮していたが、式をあげる三日前、お目あての魚は、新聞に写真が出たような、変った自動車事故で、あっともいわずに死んでしまった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...九体寺の柿やいうてな、それを目あてに、人はんが大ぜいハイキングに来やはります...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...とは、流石(さすが)に知らぬ、長崎屋、浜川が、露地を出て、かごに乗ったのを見ると、ニタリと、白い歯をあらわして、闇に笑って、「ふうむ、広海屋に先ばしりをして、告げ事をしようというのだな! おのれ、にくい奴だ!」――だが、何の!と、いうように、忽(たちま)ち、ぐるりと、尻をはしょると、目あての、竜閑町を差して、これは細い抜け道から、抜け道を、夜のけもののようなすばやさで、走り出した...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...第四章 ほんとうの目あてがつかまらないと霊魂はその激情を見当ちがいの目あての上に注ぐこと(a)われわれの仲間の一人で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...主として支那(シナ)からの絹糸の買入れを目あてとしていたくらいで...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それを目あてに斬りかかれという殿の仰せでござりました」「ウム...
吉川英治 「剣難女難」
...死に場所の目あてに...
吉川英治 「新書太閤記」
...二龍山を目あてに落ちてきたわけを話した...
吉川英治 「新・水滸伝」
...近県からの見物目あても...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あなたはそこで待っていて下さい」犬の声を目あてに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...野婦之池(のぶのいけ)の方角というだけを目あてに急いでみたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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