...私にはとても目あてがないが...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...わたしは幸福を目あてにしたいのだ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「幸福のうわおいぐつ」
...それを目あてにして...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...磁石もなにももたぬ原地人たちは、星を目あてに、えいえいとこえをそろえて漕ぎゆくのだった...
海野十三 「太平洋魔城」
...それを目あてに、あるいていきますと、やがて、林のようなところをぬけて、ひろい場所に出ました...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...彼等は各所の焚火を目あてに馳けつけては...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...しかしその費用の出処(でどころ)については誰にも何の目あてもないので...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...と言つて彼の場合には全然賞品目あてであることがあんまりはつきりしてゐるので困るのだ...
外村繁 「打出の小槌」
...昔あなたと夏休に旅した木曽の一寒村を目あてに出発したのです...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...目あての切通しは通行不能ということになった...
久生十蘭 「新西遊記」
...生活のことでは何か目あてでもあるの?」私は寧ろ此処にでも滞在した方が無事だらうと思はれるのであつた...
牧野信一 「創作生活にて」
...吉村 そうでない! 初めより目あては私だ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...いま私はすこし長い戯曲にとりかかっていますがそれを書きあげても発表する場所の目あてがないので困っています...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...専ら「金を目あて」の芝居をやりたまえ...
三好十郎 「俳優への手紙」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...夫人が当時懐胎していた若様を目あてに書かれたものである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんどのご縁談はつまるところ――貴国においては劉備の首がお目あてでしょう...
吉川英治 「三国志」
...法事の目あては」石秀(せきしゅう)は覗(のぞ)いていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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