...俺の生活を盡して之を人類に寄附するのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ここ三四年で蟹は取り盡されてしまふかも知れないから...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...3.彼は全力を盡してやつてみたが...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...饗宴の盛大善美を盡せることは言ふも愚(おろか)なり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...一往理(ことわり)をお盡しなされては如何...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...あらゆる手段を盡くしたり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...僅かの時間では盡す事が出來ませぬ...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...兄のルドウィヒはロシヤの爲めにバクの石油を配布するに盡瘁したが...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...「呆れた野郎だ」淺吉はたつた一ぺんに愛想が盡きた樣子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明日の朝でも出直さうか知ら」八五郎は宙を見詰めて立ち盡くしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...樣樣の苦勞をし盡して來た...
萩原朔太郎 「宿命」
...然れども此種の批評のみにては未盡くせりといふべからず...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...權助庭男の數を盡して...
一葉 「暗夜」
...すこやかなれかしと祈りて此長き世をば盡さんには隨分とも親孝行にてあられよ...
樋口一葉 「ゆく雲」
...言葉を盡し御辨解被爲有候義に御座候得共...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...樂しみが盡きる樣子は見えなかつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私は強く彼を愛してゐた――さうだと自分でも信じ難い程――口にも云ひ盡くせぬ程...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...流(なが)れは何處(どこ)まで行(い)つても盡(つ)きないのかしら?『今(いま)までに私(わたし)は幾(いく)哩(マイル)落(お)ちたかしら?』と愛(あい)ちやんは聲高(こわだか)に云(い)ひました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
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