...併し故郷に永住するために全力を盡すことは彼の焦眉の問題でなければならなかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...いづれも心を籠めてその趣を盡し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...而(さう)して歌の能事は其處に盡きる...
石川啄木 「吉井君の歌」
...夜(よる)の燭火(ともしび)は燃(も)え盡(つ)きて...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...精巧を盡せるものを手に取りて斯くて車上にクロニオーン...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...天か股肱の命盡きて襄陽遂に守りなく玉泉山の夕まぐれ恨みは長し雲の色...
土井晩翠 「天地有情」
...俺が斬られても人種が盡きるわけぢやねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...菊屋の同勢もさすがに酒も興も盡きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一と晩手を盡したらしいよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...此處で紙が盡きて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「私はあらゆる手を盡しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...樣樣の苦勞をし盡して來た...
萩原朔太郎 「宿命」
...それの認識はよし因果の認識に盡きないとしても...
三木清 「歴史哲學」
...嘘字盡(うそじづくし)を作ることになりはせぬかと思ひます...
森鴎外 「假名遣意見」
...類想の模型には盡くる期あり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...衆評者のシエクスピイヤが作を評して其旨を窺ひ盡すこと能はざるは何故ぞ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...これを枯らしては冥加に盡きますから』といはれて酒も呑ませたが...
横瀬夜雨 「春」
...無盡の瀧津瀬をなして轉びながら...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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