...盡(こと/″\)く皆(みな)其(そ)の裏(うら)ばかりが……三階(さんがい)どころでない...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...我ら二人は辛勞を盡さむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...いつまでも話の種が盡きなかつたとか...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...至尊に侍して獻替の任を盡くすに由なしと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...けれども小六(ころく)はさう云(い)ふ話(はなし)が盡(つ)きても...
夏目漱石 「門」
...待遇は實に至れり盡せりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...六十位に見えるが」「大怪俄で精氣(せいき)を費ひ盡したのだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宇太松でございますよ」盡きかける氣力を振ひ起して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近頃善五郎に愛想(あいそ)を盡かし乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ワイワイと騷ぐだけだ」門番彌市の話は相當要領を盡します...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近頃は大盡のやうな顏をして居ますよ」「何時(いつ)の頃からだ」「猪之松は三月も前からだが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なか/\に贅(ぜい)を盡(つく)してをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...最初から借りない工夫をする方が宜いわけで――」忠左衞門の長廣舌はなか/\に盡きさうもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目をやればその盡くる果を知らず...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...而して此地方に主として盡力した僧侶は宗祖の日蓮を第一とし...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...秋てる中洲の月よりも清く歌舞の菩薩が手を盡くす物の音も及ばねば...
樋口一葉 「花ごもり」
...をり/\は和歌を誹(そし)る人に向ひてさて和歌は如何樣に改良すべきかと尋ね候へば其人が首をふつていやとよ和歌は腐敗し盡したるにいかでか改良の手だてあるべき置きね/\など言ひはなし候樣は恰(あたか)も名醫が匙を投げたる死際の病人に對するが如き感を持ち居候者と相見え申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...貞節を盡候趣聞召(つくしそろおもむききこしめ)され...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
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