...それが乃ち火を待つ許りに紅血の油を盛つた青春の火盞(ひざら)ではないか...
石川啄木 「雲は天才である」
...」「まあ一盞(ひとつ)...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...そのヤガハエ姫にお酒盞(さかずき)を取らせて獻りました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...その葉の面(おもて)に、盞の底に、寒さに顫(ふる)へる真冬の日かげと粉雪のかすかな溜息とが、溜つては消え、溜つては消えしてゐる...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...金と銀との花の盞から静かにこぼれ落ちる金と銀との花の芬香(ふんかう)は...
薄田泣菫 「水仙の幻想」
...天上に於ける素盞嗚尊の暴行にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...素盞嗚尊謀を用いて...
高木敏雄 「比較神話学」
...四種の葡萄酒をついだ四つの銀の盞(さかずき)を献ずるのであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...キユイラツソオ一盞を傾けて臥牀に入る...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...二人は先づ一盞を...
牧野信一 「酒盗人」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...まず祝いに一盞(いっさん)するとしよう」「遣わそう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それは酒盞(うくは)を片手に持った長羅の父の君長であった...
横光利一 「日輪」
...さされる一盞(さん)をうけてしまった...
吉川英治 「三国志」
...周瑜(しゅうゆ)が手の酒盞(さかずき)を落したのである...
吉川英治 「三国志」
...先生を正客にして一盞さしあげたい...
吉川英治 「三国志」
...食事がすんだらお茶を一盞(さん)上がって」「こうどうもな世話をかけちゃあ……...
吉川英治 「新・水滸伝」
...加盞...
吉川英治 「宮本武蔵」
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