...かつてはひとびとが大ぜい集まり盛観であったのに...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...オウロラ・ボレアリスの盛観をなすものならんや...
芥川龍之介 「骨董羹」
...東北の仙台でさえそのような盛観であったのだから...
太宰治 「惜別」
...けれども、盛観であった...
太宰治 「容貌」
...正面に聳える六百山と霞沢山とが曇天の夕空の光に照されて映し出した色彩の盛観に見惚れてゐた...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...花時の盛観は江戸時代よりも遥に優っていたと言わなければならない...
永井荷風 「向嶋」
...汗牛充棟もただならぬ盛観で...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...陣々相比(な)らび簇々相薄まりその熾(さか)んなること洵(まこと)に空前の盛観であってよくもかく殖えたもの哉(かな)と目を瞠らしめた...
牧野富太郎 「植物記」
...一方の林には白色の桜が競発して赤白の花が同時に綻(ほころ)びその盛観例えるに物が無いでしょう...
牧野富太郎 「植物記」
...誰が今日の盛観を...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...今無復当年盛観也)哈爾賓客中...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...轡(くつわ)をそろえているような盛観だ...
吉川英治 「三国志」
...その晩、高氏が親しく面接した者には、吉良今川仁木(にっき)一色などの当主から、斯波(しば)、高(こう)、石堂、畠山、高力(こうりき)、関口、木田、入野、西条など十数家の同族におよび、やがて宴となり、宴も終ると、「こんな盛観は、分流の家々にとっても、初めてのことだ...
吉川英治 「私本太平記」
...清盛観の訂正「新・平家」なんかもそれじゃないですかね...
吉川英治 「小説のタネ」
...その先入主の清盛観は頑固で根強いもんなんです...
吉川英治 「小説のタネ」
...この地方の文化が興ってから始めての盛観だという老人もある...
吉川英治 「親鸞」
...滑川(なめりがわ)の河口をうずめているような盛観も見られた...
吉川英治 「源頼朝」
...この盛観にはしゃいで...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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