...又実に百世に炳焉(へいえん)たる東西芸苑(げいえん)の盛観と言ふ可し...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...オウロラ・ボレアリスの盛観をなすものならんや...
芥川龍之介 「骨董羹」
...真に当代の盛観なり...
芥川龍之介 「八宝飯」
...火を吐くの盛観を呈している...
太宰治 「新ハムレット」
...眠るまも与えぬわがそよぐ舌の盛観にしたしく接し...
太宰治 「二十世紀旗手」
...当地市民の会葬する者二千余名を超え葬送はすこぶる盛観を極めました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...正面に聳(そび)える六百山(ろっぴゃくざん)と霞沢山(かすみざわやま)とが曇天の夕空の光に照らされて映し出した色彩の盛観に見惚(みと)れていた...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...明治三十年頃を絶頂として未曾有の盛観を極め...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...花時の盛観は江戸時代よりも遥に優っていたと言わなければならない...
永井荷風 「向嶋」
...汗牛充棟もただならぬ盛観で...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...誰が今日の盛観を...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...吾が国の建築界空前の盛観を作るかのように見えた...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...七里ヶ浜大馬揃いの盛観の中にあって...
吉川英治 「私本太平記」
...はや一統の朝廷と群臣の綺羅星(きらぼし)はここに在りとばかりな盛観であったという...
吉川英治 「私本太平記」
...この地方の文化が興ってから始めての盛観だという老人もある...
吉川英治 「親鸞」
...清盛という人間――への清盛観は...
吉川英治 「随筆 新平家」
...滑川(なめりがわ)の河口をうずめているような盛観も見られた...
吉川英治 「源頼朝」
...その盛観が続いた...
和辻哲郎 「京の四季」
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