...K夫人は盛装して自家用の車に乗り...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...祝夫婦はそれを見ると盛装して乗った...
田中貢太郎 「水莽草」
...それが終ったので盛装して死んで往った...
田中貢太郎 「陸判」
...ふと私は私の前に夜目にもそれとわかるほど白粉(おしろい)をつけて盛装してゐる大きな丸髷の美しい女を見た...
田山録弥 「アカシヤの花」
...三四人の芸者が盛装してかたまつて立つてゐた...
田山録弥 「浴室」
...盛装して二人の前に現われるのに...
徳田秋声 「仮装人物」
...今や盛装して出で行かんとする朋輩(ほうばい)の後姿(うしろすがた)を見返りたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...二人ともに盛装して...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの方に盛装して巴里(パリー)あたりを歩いていただきたい...
長谷川時雨 「九条武子」
...伯爵夫人は盛装して出て来た...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...盛装して気どった美人というものよりはるかにすぐれていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その呉羽嬢は湯殿の中からイキナリ盛装して出て来るのですか」「そうらしいのう」「妙ですね...
夢野久作 「二重心臓」
...他(た)の夜毎(よごと)に盛装して散歩に出る三人の女とキキイとの間にどんな身分の懸隔(けんかく)があるのか解(わか)らなかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...窪所(くぼしょ)の侍までみな盛装して従った...
吉川英治 「私本太平記」
...その時分を、この安土では、さながら盆と正月を、一度に迎えたような賑(にぎわ)いで、全城全市、盛装していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...赤面の至りでございまする」彼の妻女もやがて盛装して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...王は盛装して塔の段に現われた...
和辻哲郎 「鎖国」
...船長以下ポルトガル人たちは盛装して舷側に並ぶ...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索