...私は結婚式に出席するために盛装しました...
...今度のパーティーは盛装が必要らしいよ...
...こちらのレストランは、盛装して行くことを推奨しています...
...着物を着ての参加は盛装とみなされます...
...あの歌手はいつもステージで盛装している...
...クララの前にはアグネスを従えて白い髯(ひげ)を長く胸に垂れた盛装の僧正(そうじょう)が立っている...
有島武郎 「クララの出家」
...一年中唯一度の盛装を凝(こら)して居た...
石川啄木 「葬列」
...中形の浴衣をかさねているところは盛装とも思われず...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...盛装した女王の衣冠(いかん)の趣(おもむき)がある...
高浜虚子 「別府温泉」
...桟橋(さんばし)へあやしげな小船をこぎよせる者があるから見ていると盛装したシナ婦人が出て来た...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...盛装の以て人を驚かすべきものなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...前後に従者を従えて盛装の馬車を駆り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「まア、何て綺麗でしょう」「お富さんは本当に仕合せねえ」「時々は浜町へもいらっしゃいな」そんな言葉の中に、盛装したお富と、相変らぬ布子(ぬのこ)一点の彦兵衛は、ただオロオロするばかりでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こういう味な小径を夜目にもしない嬌態纒綿たる盛装の美人を引っ脊負って行くのだから...
久生十蘭 「魔都」
...妃の盛装の上に大きな鹿の皮を被った合爾合(カルカ)姫が...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...盛装した時は王ならでは乗せず...
南方熊楠 「十二支考」
...正面に居並ぶ裁判長、陪席判事以下、弁護士、書記に到るまで、平生に倍した人数が法服厳(いか)めしく、綺羅星(きらぼし)のようで……そのほか十二人の陪審員、参考人として列席した博士教授連、又は各地から特別に傍聴に来た法官連、ハルスカイン、イグノラン両家の親類縁者、家庭関係の人々の礼服、盛装姿なぞで、さしもに広い法廷も立錐の余地がないくらい……普通の傍聴人や新聞社関係の人々は一人も入場を許さなかった故(せい)か法廷内の空気は一層物々しく厳粛を極めておりましたようで……その真ん中に、私と弟とは、スヤスヤと眠った赤ん坊と、それを抱きかかえたレミヤを挟んで、小さくなって腰を卸した事で御座いました...
夢野久作 「霊感!」
...盛装をこらして火の消えた廊下の真中にぼんやりと立っていた...
横光利一 「花園の思想」
...白い盛装をした欧洲婦人の群(むれ)を望む様に優美であつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...窪所(くぼしょ)の侍までみな盛装して従った...
吉川英治 「私本太平記」
...盛装して――女の外出は浮いた感傷に酔っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼は盛装をして待っていた...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...王は盛装して塔の段に現われた...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索