...盛夏の日差しにやられて、ビールを飲むのが最高だ...
...今年の盛夏は例年に比べて暑いと言われている...
...雨の中の盛夏祭りは、人影もまばらで寂しいものだった...
...盛夏の青空の下、子供たちはプールで遊んでいた...
...盛夏の行楽シーズンには、観光地も大賑わいだ...
...盛夏で、水の量はすくなかったが、それでも一行八人、向う岸へ着いた時は唇を紫色にしていた...
石川欣一 「可愛い山」
...星野温泉は盛夏、軽井沢に出張して一泊、まだ日の暮れきらぬ内に入浴していると、高原特有の物すごい雷鳴があり、硝子一枚の浴室で素裸になっていた僕は、雷に臍を取られる心配をした...
石川欣一 「可愛い山」
...盛夏(せいか)には蚊帳(かや)を栄耀(えいえう)の陣小屋(ぢんごや)として...
三文字屋金平 「為文学者経」
...時方ニ盛夏炎威如レ燬...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...すこぶる上気(のぼ)せ性の癖(くせ)にまたすこぶる冷え性で盛夏(せいか)といえどもかつて肌に汗(あせ)を知らず足は氷のようにつめたく四季を通じて厚い綿(ふきわた)の這入(はい)った羽二重(はぶたえ)もしくは縮緬(ちりめん)の小袖(こそで)を寝間着に用い裾(すそ)を長く曳いたまま着て両足を十分に包んで寝(い)ねそれで少しも寝姿が乱れなかった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...盛夏八月既に秋冷を感ずる湯元の浴舍の座敷から眞青な夏草に被はれた前白根の清らかな色を眺めた時...
近松秋江 「箱根の山々」
...喫茶店(きっさてん)の清潔なテーブルへすわって熱いコーヒーを飲むのも盛夏の候にしくものはない...
寺田寅彦 「備忘録」
...盛夏でも気温二十度以上には昇らないという土地の故ではなく...
豊島与志雄 「山吹の花」
...南極大陸はあたかも盛夏の候で...
久生十蘭 「南極記」
...絶えず絹やレースやスカートが往来する様子は盛夏の海辺のようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...同廿二年盛夏改稿)十二階懐古これやこのピサの斜塔にあらねども凌雲閣はなつかしきかな...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...かつて神田伯龍は「吉原百人斬」の吉原田甫(たんぼ)、宝生栄之丞住居において栄之丞をして、盛夏、訪れてきた幇間阿波太夫に青桃と冷やし焼酎を与えしめた...
正岡容 「我が圓朝研究」
...初対面が盛夏大下宇陀児氏らと武州飯能の座談会で...
正岡容 「わが寄席青春録」
...此より後今日に至る迄歌には初秋にも涼しといひ又盛夏にも涼しといひ両様の意味に用うる事とはなりたり...
正岡子規 「すゞし」
...盛夏深山の渓水に...
南方熊楠 「十二支考」
...盛夏には蠅の勢強き時なれば竹あるいは木の棒を二尺位の長さに切り黐(もち)を全体に塗付けて天井へ三尺おき位に吊下げおくも良し...
村井弦斎 「食道楽」
...折しも盛夏であったので...
森於菟 「放心教授」
...――盛夏だ...
山川方夫 「昼の花火」
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