...彼はその場にいるだけで盛名を馳せている...
...彼女はその会社で盛名を轟かせている...
...彼のコンサートは盛名を呼ぶ...
...彼は盛名を利用してビジネスをしている...
...盛名をかけて争う...
...両者の関係が漸く疎隔して馬琴の盛名がオサオサ京伝を凌がんとすると京伝側が余り快く思わぬは無理もないが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...女流の英文学者として一時盛名を馳せたI夫人は在学中二度も三度も婚約の紹介を繰返したので評判であった...
内田魯庵 「四十年前」
...同じ道に遊んでゐる人の盛名を嫉むのがよくあるが...
薄田泣菫 「茶話」
...その頃画家として盛名のあつた池大雅もその一人で...
薄田泣菫 「茶話」
...居士の盛名は日に月に加わって来た...
高浜虚子 「子規居士と余」
...居士の盛名が強大であるに連れて我らのような有象無象(うぞうむぞう)も共に有名になって来た...
高浜虚子 「子規居士と余」
...現在盛名を全国に馳(は)せているオールプ・アレニウスに扮して...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...かの盛名を馳せているアッチラ汗(カン)とか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...滿身悉く傷痍を受けて殆ど完膚なきを見る然り彼れが盛名の時代に死せざりしは實に彼れの不幸なりき大不運なりきさもあらばあれ彼れは他の元勳政治家に比して最も堅固なる根據を有せり政黨の首領として最も素養ある位地を有せり他の元勳政治家は未だ利害を同ふするの政黨を擁するものなく...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...盛名の妓(ぎ)がいつかは知らずしかるべき旦那に身受けをされて...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼が瘋癲院(ふうてんいん)中に盛名を擅(ほしい)ままにして天道の主宰をもって自(みずか)ら任ずるは恐らく事実であろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...吉田三郎兵衛などが盛名を博し...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...あれほどの盛名があればとかく高慢になりがちなものであろうを...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...仇敵(かたき)米倉三造の盛名日に日にあがるのを見つつ...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...どうも蘭山ともあろう大学者がツヅラフジの認識を誤っているとは盛名ある同先生にも似合わないことだ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ひそかに圓朝の盛名を妬んでいた連中も...
正岡容 「小説 圓朝」
...その盛名を慕って少しく文筆を弄(もてあそ)ぶ輩は我も我もと門下に集まり...
山本笑月 「明治世相百話」
...ポルトガル王が海の君主の盛名に動かされて友交と香料貿易関係を結ぶために...
和辻哲郎 「鎖国」
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