...彼はその場にいるだけで盛名を馳せている...
...彼女はその会社で盛名を轟かせている...
...彼のコンサートは盛名を呼ぶ...
...彼は盛名を利用してビジネスをしている...
...盛名をかけて争う...
...此の世界に於いては紀伊國屋小春は盛名ある某貴族夫人の遙に上位に置かれる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...両者の関係が漸く疎隔して馬琴の盛名がオサオサ京伝を凌がんとすると京伝側が余り快く思わぬは無理もないが...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...醜男(ぶをとこ)8・8(夕)女流文学者として盛名を伝へられてゐる某女史が...
薄田泣菫 「茶話」
...同じ道に遊んでゐる人の盛名を嫉むのがよくあるが...
薄田泣菫 「茶話」
...十朝日の登るが如く文壇に飛翔し始めた私の盛名に対し...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...その盛名天下を掩う...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...常に夫の終始順境を來往する伊藤山縣兩公と盛名をうし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...初めて原子核構造を探見した元祖として盛名世界に赫々として傳わつています...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...山陽の盛名によつて...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...彼が瘋癲院(ふうてんいん)中に盛名を擅(ほしい)ままにして天道の主宰をもって自(みずか)ら任ずるは恐らく事実であろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...作曲家としてよりはむしろ演奏技術家として盛名を馳(は)せたことも事実である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一八八六年七月三十一日七十五歳で没(ぼっ)するまでその盛名が続いた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...呂昇が東京に盛名を得たのは鴈治郎の全盛期の半(なかば)頃からであったと思う...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...あれほどの盛名があればとかく高慢になりがちなものであろうを...
長谷川時雨 「豊竹呂昇」
...そうして米倉の盛名を一撃に蹴落してくれることだ...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...薄志の仁は決して盛名を克ち得るものでないと談られたので...
正岡容 「滝野川貧寒」
...全く後世三井寺の鐘の盛名を羨んで捏造された物と判りもすれば...
南方熊楠 「十二支考」
...盛名のある君子として...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
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