...マアチン・ブルインは神父の皿に何か盛るのに忙しい...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...小皿に盛るほどもない小鳥を煮て...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...あるいはスペイン人にたんまりもらった御礼にドン・アントニオに盛る毒は準備していたのかもしれない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...平生(ふだん)寂寥の田の中が急に賑わい盛るので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...近頃ある薬学者に聞いた話であるが、薬を盛るのに、例えば純粋な下剤だけを用いると、どうも結果は工合よく行かない、しかし下剤とは反対の効果を生じるような収斂剤(しゅうれんざい)を交ぜて施用(しよう)すると大変工合がよいそうである...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...」糺は飯を盛るお庄の横顔を眺めながら笑った...
徳田秋声 「足迹」
...古来哲学ではこの思惟の科学である論理学に様々な内容を盛る必要を感じて今日にまで来ているのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...× × ×或る一つの内容を盛るに最も適はしい唯一形式は...
中原中也 「生と歌」
...毒を盛る気になったのも無理はないよ」元町の仙太は得々として言うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...馬の食を盛る籠(かご)...
長谷川時雨、三上於菟吉 「旧聞日本橋」
...彼は燃え盛る建物が自分の家であると認識したのだ!思いがけない事実に...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...あの姫さまが毒を盛るだろうなどと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...到底盛ることは出來ない...
堀辰雄 「小説のことなど」
...何しろ椎の葉に盛る式の食物だったのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかもその椀の大きさとこれに飯を盛る量とが厳重に定めてあった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その中にはほぼその分量を盛る瓢(ひさご)または古椀(ふるわん)などが入れてあった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...桜桃、びわ、出盛る...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...予に毒を盛るなど...
吉川英治 「三国志」
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