...干潟(ひがた)に落つる貝の葉に盛るべき程の情(なさけ)あらば...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...あるいはスペイン人にたんまりもらった御礼にドン・アントニオに盛る毒は準備していたのかもしれない...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...吾もつゞいて入るに、こゝは此度新に建てし長方形の仮屋(かりや)にて二列にテーブルを据ゑ、菓子の塔(たふ)柿林檎の山、小豚の丸煮(まるに)、魚、鳥の丸煮など、かず/\の珍味を並べ、テーブルの向ふには給仕ありて、客の為に皿を渡し、物を盛る...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...白膩(はくじ)を盛る――そんな言葉も浮かぶ...
外村繁 「澪標」
...誰(たれ)か鮪(まぐろ)の刺身を赤き九谷(くたに)の皿に盛り新漬(しんづけ)の香物(こうのもの)を蒔絵(まきえ)の椀に盛るものあらんや...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...風流を盛るべき器(うつわ)が...
夏目漱石 「思い出す事など」
...さは思わず」と語り終って盃(さかずき)に盛る苦き酒を一息に飲み干して虹(にじ)の如き気を吹く...
夏目漱石 「薤露行」
...両蓋に隙間(すきま)なく七子を盛る金側時計が収めてあった...
夏目漱石 「虞美人草」
...山と盛る鹿の肉に好味の刀(とう)を揮(ふる)う左も顧みず右も眺めず...
夏目漱石 「幻影の盾」
...毒薬なんか頼まれたって人に盛るかい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...奉公人達に毒を盛るやうぢや...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...欠茶碗に沢庵を盛るようなことはあっても...
久生十蘭 「湖畔」
...坊やの下で燃え盛る火を...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...到底盛ることは出來ない...
堀辰雄 「小説のことなど」
...燃え盛る石油の近くから出た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...婆あさんが盛る...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...毒を盛る計画がある...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「新・平家物語」に盛るぼくの史観とか筋とか全篇の構成などは...
吉川英治 「随筆 新平家」
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