...肉を盛る土器を愛し...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...小皿に盛るほどもない小鳥を煮て...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...二十年の研究をこの絵に盛ることができましたので...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...燃え盛る火の中へ飛び込もうなどとは...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...これに食物を盛る...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...彼が友人に新発見の植物性アルカロイドを一服盛るとか...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...新吉も飯を盛る横顔をじっと瞶(みつ)めた...
徳田秋声 「新世帯」
...どうもその毒を盛るというやつは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...道庵がお手前物の薬を盛る匙(さじ)を一本...
中里介山 「大菩薩峠」
...底が抜けて酒を盛るに堪(た)えなかったならば...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...毒を盛る気になったのも無理はないよ」元町の仙太は得々として言うのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...坊やの下で燃え盛る火を...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...テーブルの上の古いランプの灯影(ほかげ)は一心に耳を傾けてゐる人達の横顔を画のやうに照してゐる……炎え盛る火と切りに降る雪と葡萄酒の香りとに抱かれて過ぎゆく冬の夜……を想つてゐた方がどれ位心に合ふか知れないと思ひました...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...廻つて未だ半に至らず鳴雪翁既に二杯目を盛る...
子規 「闇汁圖解」
...何しろ椎の葉に盛る式の食物だったのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかもその椀の大きさとこれに飯を盛る量とが厳重に定めてあった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...毒を盛る計画がある...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...竹の平籠(ひらかご)に二杯(はい)の土を盛る...
吉川英治 「私本太平記」
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