...マアチン・ブルインは神父の皿に何か盛るのに忙しい...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...二十年の研究をこの絵に盛ることができましたので...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...燃え盛る家の中へ飛込ませる程重大な理由というのは...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...花鳥によって盛り得るだけの思想を盛るべきである...
高浜虚子 「俳句への道」
...勢いよく咲き盛る花のかたわらにはもうしなびかかってまっ黒な大きな芯(しん)の周囲に干(ひ)からびた花弁をわずかにとどめたのがある...
寺田寅彦 「備忘録」
...盛らるべき中身と盛るべき容器とがぴったりとはまって...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...そこで飯櫃を司っている小姓は最初の一椀を盛る時杓子で飯櫃の飯の上へ久の字を一字書く真似をする...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...刻を盛る砂時計の九(ここの)たび落ち尽したれば...
夏目漱石 「薤露行」
...青春の盃(さかずき)に恋の血潮を盛る...
夏目漱石 「虞美人草」
...両蓋に隙間(すきま)なく七子を盛る金側時計が収めてあった...
夏目漱石 「虞美人草」
...それに日本的な情緒を盛るということは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...主人に毒を盛る氣になつたのだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...エレベータ係に薬を盛るのは相当危険があるし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...夫々の酒壺に盛るべき花束の種類は自らなる約束があるらしい...
牧野信一 「山彦の街」
...銅盂(どうう)を以て酪を盛る...
南方熊楠 「十二支考」
...しかもその椀の大きさとこれに飯を盛る量とが厳重に定めてあった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その機会に毒を盛る計画がすすめられている...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...到底内部の光焔を盛るに堪へぬ所から...
横瀬夜雨 「花守」
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