...山女魚(やまめ)の煮付かなにかを皿に盛り上げ...
田中英光 「箱根の山」
...度盛りの最上部を突破してまだいくらでも上って行くのです...
谷崎潤一郎 「鍵」
...もう日盛りの時刻はとつくに過ぎてゐたとは云へ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...盛りに遊んでいる時分温泉場(ゆば)から町へ来るあいだ札(さつ)を撒(ま)いて歩いたという話を聞いているがね...
徳田秋声 「黴」
...山盛りになっていたことだけを覚えている...
野村胡堂 「胡堂百話」
...分別盛りの顏を曇らせて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは二十一二の若い盛りです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...斎藤にも柳樽(やなぎだる)に瓦器盛りの肴を添えて送ることもある...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...テーブルの上に堆(うずた)かく盛りあげてあった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...桃の花が盛りのころで...
牧野信一 「陽に酔つた風景」
...キュリー夫人は土用真盛りの...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...左手で横なぐりに額の汗を拭きながら見渡し桜を目にとめて)やれやれ盛りだ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...盛り場のマーケット裏の晝さがりの露路のゴタゴタした風景に...
三好十郎 「肌の匂い」
...大兵肥満(だいひょうひまん)の大女なれども鬼も十八の娘盛りとて薄黒い顔に白粉(おしろい)をコテと塗り...
村井弦斎 「食道楽」
...片手に柑子を盛りたる籠(かご)を持ちいる...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...愉快に友だちや知合いと酒盛りをしてから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...裡に盛りあがってくる活動力の愉しさが...
矢田津世子 「女心拾遺」
...女の死骸を埋めた土盛りの上には色々な花の束が...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
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