...彼女の兄と酒盛りをしていた...
芥川龍之介 「金将軍」
...彼女の前にあった新聞は花盛りの上野(うえの)の写真を入れていた...
芥川龍之介 「たね子の憂鬱」
...そうしてきょう朝っぱらから近所の飲み仲間を集めて酒盛りをひらいていた...
太宰治 「春の枯葉」
...駐在所の花も真ッ盛り(追加)□・さみしい湯があふれる・鐘が鳴る温泉橋を渡る余寒のきびしいのには閉口した...
種田山頭火 「行乞記」
...そこには土地の者が大きな椀に味噌汁を盛り団子を拵えなどして...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...野も山も花盛りに相なり候頃(ころ)...
永井荷風 「榎物語」
...またも昔の権威を盛り返して...
中里介山 「大菩薩峠」
...砂鉄を畑の中に盛り上げ...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...本人はまだ五十を越したばかりの働き盛りですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丹後殿は三十五の若盛りで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...花の盛りに近づいていった...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...盛り場の女などが奴風(やつこふう)をするやうになり...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...せめて暑い日盛りを義父さんが...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...視詰めては土に盛り線に彫みして着々として吾ながらの感興や情熱を表現してをられる岡などの落着き払つた仕事の...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...(四月二十七日)夕餉したため了りて仰向に寝ながら左の方を見れば机の上に藤を活けたるいとよく水をあげて花は今を盛りの有様なり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...お若い稽古(けいこ)盛りの年ごろの方であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またそれを分けてお酌の銚子二つに盛り分ける...
柳田国男 「故郷七十年」
...眼病の男は皿に盛り上った翡翠の中に埋もれたまま...
横光利一 「上海」
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