...茂れる樹々の葉蔭に立ち並んで見える此盛岡は...
石川啄木 「葬列」
...誰か夜に盛る盃の底の藥を悔まざる...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...一方に小説盛んになると共に他方に亦俳句會も成立せり...
高濱虚子 「俳諧師」
...おかみさんが皿に米をいつぱい盛つてくれた...
種田山頭火 「行乞記」
...賃機(ちんばた)を織る音が盛(さか)んにした...
田山花袋 「田舎教師」
...文芸復興とか宗教復興とかいうものが世間では盛んだが...
戸坂潤 「社会時評」
...もっと盛んになってもいい...
直木三十五 「大阪を歩く」
...初めて原子核構造を探見した元祖として盛名世界に赫々として傳わつています...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...盛大の限りを尽して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...二人はぶらぶら盛り場の方へ歩いて行った...
原民喜 「焔」
...ルペラ男爵も旺盛な食欲で夕食にありつき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...それならあの盛り場の国民車はいつ頃姿を消すのだらう...
三好達治 「銀座街頭」
...徐盛(じょせい)らが...
吉川英治 「三国志」
...仰せに従うわけにはまいりません」信盛(のぶもり)はもう決死の気を眉にも見せていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...古典平家や盛衰記などでは...
吉川英治 「随筆 新平家」
...清盛ノ跋扈(バツコ)モヤムヲ得ザルナリ――と清盛の法皇幽閉の挙を...
吉川英治 「随筆 新平家」
...この山間城下の殷盛(いんせい)になずみ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...これをギリシア盛時の叙情詩に比するも決して遜色(そんしょく)はあるまいと思う...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索