...栗でも一ぱい盗んで行かうか...
芥川龍之介 「往生絵巻」
...清白だと?乃公(おれ)はお前が何(か)家の書物を盗んで吊し打ちになったのをこないだ見たばかりだ」孔は顔を真赤にして...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...私が盗んできたとでもいうのですかい」「おれは知らない...
海野十三 「少年探偵長」
...お薬はちゃんと薬局から盗んでこの通り持っているわよ」百合子は帯の間から薬を出して...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...盗んできたものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ジャン・ヴァルジャンはマドレーヌ氏のものを盗んではいません...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして、足音を盗んで、障子を忍びやかに開けた...
直木三十五 「南国太平記」
...胡麻(ごま)のついた握飯(むすび)を盗んで行きやがった」「それをお前さんが調戯(からか)いなすったんでございましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...一人間業では盗めそうもない物を盗んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...現金だけを盗んで歩く怪盗で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前の分へ墨で印を付けたんだ」「嘘だ」「いや嘘じゃねえ」「俺の手拭を盗んで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臍繰(へそくり)を盗んで口を拭(ぬぐ)っていようなんて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一そのこと僕が盗んでやればよかった...
原民喜 「焔」
...同心や船頭を斬りころして船を盗んで呂宋(ルスン)まで押しわたろうなんて...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...「ええ、盗んで来て、ちょうだい」「よくわかってもらって、持って来るのではいけませんの」緋裟子さんは、冷笑をうかべながら、「あなたのような同情屋さんに、そんなこと、できるかしら」なるほど、それにちがいない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...それをこっそり誰かが盗んで飲まないように自分でちゃんと記号(しるし)をつけておいたのと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しかも彼女……姫草ユリ子がそれを盗んで行く現場を...
夢野久作 「少女地獄」
...呂布の厩(うまや)から盗んできた赤兎馬を献じた...
吉川英治 「三国志」
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